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No.1685 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
No1685 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2019年制作 米
監督:クエンティン・タランティーノ

≪キャッチコピー≫
『1969年8月9日、
   事件は起こった。
     この二人にも――』

≪ストーリー≫
人気が落ちてきたドラマ俳優、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、映画俳優への転身に苦心している。彼に雇われた付き人兼スタントマンで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、そんなリックをサポートしてきた。ある時、映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)がリックの家の隣に引っ越してくる。

≪感想≫
大好きクエンティン・タランティーノ監督最新作。

時は1969年のハリウッド。
レオナルド・ディカプリオ演じる落ち目の俳優リック・ダルトン。
ブラッド・ピット演じるリックのスタントマンのクリフ・ブース。
この二人を中心にその時代のハリウッドを映し出す。

そして、本作を語る上で大事な事件が。
これは実際に起こった事件で。
「シャロン・テート殺人事件」
ゴーストライター」や「おとなのけんか」のロマン・ポランスキー監督の奥さんの
シャロン・テートが、狂信的カルト指導者チャールズ・マンソンの信奉者達によって、自宅で惨殺されるという事件。
しかもその時、シャロン・テートのお腹には赤ちゃんが宿っていて。
この痛ましい事件を軸に本作は描かれていて。

さてさて・・・。

いやぁー、さいっこうに気持ち良くって、そして心温かくなる傑作でした!!

本当に大好きタランティーノ!!
ありがとうございます!!

本作の主役はレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピット。
先に書きましたが、レオ様は落ち目の俳優。
ブラピはそのスタントマン。
この二人のバディっぷりが最高で。
ルックもそうなんですが、本当に良いコンビでねぇ・・・。
個で見てもそれぞれが良いキャラクター。

落ち目のリック・ダルトン。
絶頂を迎えた役者が落ちていく中で様々な葛藤と悲哀。
それでも積み重ねたキャリアと経験を武器に戦っていく感じがとってもグッときてね。
レオ様がまた上手くマッチしていたんだよなぁ・・・。
浮き沈みの激しい感情はめんどくさいんだけどキュートだなぁと。
本当に魅力的なキャラクターでした。

そして、僕的MVPキャラである、ブラピ演じるクリフ・ブース。
とにかくめちゃくちゃカッコ良かった!!
彼の醸し出す余裕と無敵感。
相棒のリックを温かく包んでかつ献身性も見せて最高。
目が離せないとはこの事。
ファイト・クラブ」のブラピもカッコ良かたけど、本作のブラピも
素晴らしかったですよ。

演出とストーリーについて。
本作は先に書いた通り、シャロン・テート殺人事件を描いた作品で。
という事は、観ているこっちは今後起こり得るであろう凄惨な出来事を
知っていて。
中盤、クリフ・ブースがヒッピー集団の根城に乗り込むシーン。
めちゃくちゃ不穏感が漂っていて、これまでのタランティーノ作品を知っている
僕としては、まさかブラピ死んじゃう!?みたいなドキドキが・・・。
巧いですよねぇ・・・。
そしてクライマックスに進むに当たって。
基本的に終盤まではそこまで抑揚のないシーン。
それでもタランティーノ監督らしさが出ていて、楽しく観れていたんですが、
クライマックスは、シャロン・テート事件を知っているものとしては、
これまた不穏感がビンビンで。
ただ、クリフとリックがなんとかしてくれないかなぁと祈るように
観ているこちらに訪れる大メインクライマックス!!!!!
やっている事はえげつないバイオレンスシーンも、とっても気持ち良くって!!
クリフの暴力。
クリフが飼っている犬の暴力。
極め付けはリックの火炎放射!!
不謹慎かもしれませんがちょっと笑っちゃいましたもん。
「よっ!!待ってました!!」
ってなもんで。
これぞタランティーノ印。
ここも本当にスカッとして気持ち良かったっす!!

そして本作の白眉は着地の仕方。
史実を基にするなら、シャロン・テートが殺されて終わりそうなところを、
タランティーノ的な着地。
悪党どもを制裁し、シャロンは生き残り、さらに言うと、落ち目を迎えたリックにも
救いの手を。
そして、きっとそれはリックの相棒であるクリフの未来も明るいんだろうと思わせてくる
終わりかた。
なんでしょう、この優しい終わりかた。
悲惨な事件を綺麗に語り直して救いを与える。
グッときますよねぇ・・・。

そんな感じで。
やっぱり大好きタランティーノ監督。
本作はスカッとさせられながらもグッと、そしてジンとさせられました。
レオ様とブラピのコンビも素晴らしかったし、
シャロン・テートを演じたマーゴット・ロビーもとってもキュート。
ブルース・リーの扱いは少しダメダメでしたが、
本当に素晴らしい作品。

タランティーノ監督。
まだまだ映画を撮り続けて欲しいなぁ・・・。

≪点数≫
  9点
                                           (19.08.31鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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