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No.1675 『天気の子』
No1675 『天気の子』

2019年制作 米
監督:新海 誠

≪キャッチコピー≫
『これは―― 僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語』

≪ストーリー≫
海底王国アトランティスの末裔であるアクアマン(ジェイソン・モモア)は、人間として育てられた。ある日、彼はアトランティスが人類の支配を目的とした侵略を始めたことを知る。人類の想像をはるかに超える文明を持つアトランティスの強大さを知る彼は、海を守るべきか地上を守るべきかの選択を迫られる。

≪感想≫※ネタバレ大いにあります
2016年にメガヒットした人気アニメ「君の名は。」を撮った新海誠監督最新作。
「君の名は。」は日本映画史上歴代二位の興行収入を叩き出しただけあって、巷では
めちゃくちゃ話題にもなりました。
私ももちろん映画館にて鑑賞しました。

そんなメガヒット作品を生み出した新海監督最新作。
これまた上映前から色んな媒体で宣伝の嵐。
めっちゃくちゃハードルが高くなって、かわいそうだなぁなんて思いつつ。
そんな私も楽しみにしながら劇場にて鑑賞してまいりました。

さぁさぁ。

うん!!前作同様の印象で観てよかったです!!

まずは良かったところ。
僕的新海監督作の楽しみって、やっぱり圧倒的な背景美術の細やかさなんです。
人物のルックはアニメアニメしていて、そんなに驚きはしないのですが、
背景の描写とか自然や街並み超絶的に美しくってね。
これだけでも大画面で観る価値がありました。
特に本作は天気描写がね。
ひたすら曇り空、雨、雨、雨のシーンから快晴に変わるシーンとか素晴らしかったです。

も一つは音楽。
前作でもコンビを組んだRADWIMPSが本作でもコンビ。
もう、どちらかが欠けるとこの作品は成り立たないんじゃないかと思えるほど、
本作でもRADの音楽は根付いていてね。
クライマックスの「グランドエスケープ」が流れるシーンは、めちゃくちゃ
グッときたし、なんなら鳥肌が立ちました。
本当に素晴らしかった。

この「画」と「音楽」。
やっぱり映画館で観てこその作品なんじゃないでしょうか。
十分に堪能させていただきました。

さて、ここからはストーリーについて。
僕は前作の「君の名は。」のお話についてはそんなにピンとこなかった人で。
嫌いじゃないんですが、ちょっと突き抜けている感じがして付いていけなかったんですよね。
本作もその印象がより強くなったかな。
嫌いじゃないし、むしろ、この監督は妥協せずに伝えたいことをまっすぐに
投げかけているような気がして好感が持てたというか。

本作のお話は、東京の気象状況は荒れ果ててめちゃくちゃ雨が続いている。
その荒れた天気を正常に戻すにはヒロインの陽菜が犠牲にならなければいけないっつー事で。
主人公の帆高は世界の異常気象と自らの恋心のどちらをとるか的な展開。
ネタバレですが、帆高は世界の事なんて関係ない!!陽菜がいれば問題ない!!的な結論に達します。

この結末について、きっと賛否両論あるんだろうなぁと。
確かにこれまでの映画やドラマ、漫画とかは同じようなシチュエーションだと、だいたい
誰かが犠牲になって世界を救うことが多くって。
それが本作に関しは世界がおかしくなろうとも自らの我儘を押し通す事にして。
僕的には別に全然、その選択は間違いじゃないと思いつつ、どこか引っかかる部分があって。
陽菜の周りの人たちはきっと良いんだけど、今後の陽菜の事を考えると少しチクリとね。
恐らく今後も世界の異常気象は変わんなくって、それを治せるのが自分だけと知っている人が
楽しく生きていけるんだろうか。
周りの人はきっと全然、問題ないよって言ってくれるんだろうけど、いざ自分のせいでって
思ってしまうとやりきれないんじゃないかって。
だから、僕的には、この選択が間違いじゃなかったと証明するには、他の解決策をみんなで
探りながら生きていくしかないんじゃないかって思ったり。
とにかく、この選択が間違いじゃなかったって思える日が来ることを切に願っております。

あと、一つ引っかかったのが、帆高くんって特に何もやっていなくないかい??
もともと、家出少年だった帆高くんは何かを犠牲にしたのかなぁ。
なんでしょう、終盤ぐらいの帆高くんの行動はちょっとピンとこなくって。
警察に対する対応とか、拳銃のくだりとか。
ただの無鉄砲な少年そのもので。
まぁ、監督が描きたかったのはこういう人物なんでしょうけど。
周りも「少年」って呼んでいて、最後は「青年」になっていたしね。
とにかく、今の若者像として描いていたんでしょうが、なんかしっくりこなかったです。

お話については引っかかった部分もたくさんあったんですが、
新海監督がやりたいことを、しっかりと詰め込んだ感が溢れていたのは
とても良かったですよ。

そんなこんなで。

圧倒的なアニメーションと、そのアニメにマッチした素晴らしい音楽。
今回も新海ワールドを満喫させていただきました。
次回作も楽しみにしております!!!!

≪点数≫
  7点
                                           (19.08.13鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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