2019-08-28 Wed

2018年制作 韓
監督:キム・ヨンファ
≪キャッチコピー≫
『宿命は千年の時を経て、完結する!』
≪ストーリー≫
地獄で開かれる死者が転生するための七つの裁判において、弁護を務めるカンニムたち3人の冥界の使者は、1,000年で48人の死者を転生させてきた。彼らは、あと1人転生させたら新しい生を得ることができる。三人はジャホンの弟スホンを最後の裁判を受ける貴人としようとするが、スホンが本来は消えるべき怨霊だったため、閻魔大王からある条件を出される。
≪感想≫
韓国映画。
本作は2部作となっており、韓国では大ヒット!!
なんと韓国国民の半分が観たんですって。
そんな謳い文句に絆されて1作目を劇場にて感想。
すっごい楽しめてボロボロ泣かされた前作。
また新たな韓国映画のジャンルを発見したぞ!!
なんて嬉しくって、本作も劇場にて観賞してまいりました。
さてさて。
なるほど。
シリーズ物なんだけど、これまた前作とはジャンルを変えて
飽きさせる事なく楽しませてきた良作!!
前作はアクション満載でファンタジー色たっぷりのエンタメ作品でしたが、
本作は人間ドラマに重きを置いたミステリ的な作品に仕上がっていましたよ。
アクションについては、本作はそこまでなかったかな。
ただ、映像的にはすっごい楽しめた部分もあって。
中盤のジュラシックワールド的な恐竜大戦争な映像は見ていて
楽しかったし。
地獄描写も前作の世界観を引き続き保たせていて、ルック的には
大満足でした。
アクションはそこまでと書きましたが、その代わり本作は
お話に重きを置いていて。
本作は三人の使者の過去のお話を紐解いていて。
なぜ彼らは使者になったのか。
なぜ彼らは生きている時の記憶がないのか。
人間の時はどういう人間だったのか。
少しづつ少しづつ真実が明らかになっていく。
このストーリーテリングが絶妙で最後の最後まで飽きる事なく
観賞できました。
実はカンニムの過去と現在はこう繋がっていたんですね。
僕的MVPキャラクターの月の使者ドクチュン!!
相変わらずキュートでしたよ。
僕が願う純粋無垢なキャラクターがビタッとハマっていてね。
人間の時の彼女の行動も見ていてウルッとさせられて。
前作ではコメディリリーフ的立ち位置ったヘウォンメク。
本作では彼の見せ場の多い事多い事。
しかもこれがまた、めちゃくちゃカッコ良くって。
現世の使者であるヘウォンメク。
過去の人間時代の武将ヘウォンメク。
彼のファンならたまらない活躍っぷりでした。
そして大好きハ・ジョンウ演じる使者カンニム。
彼の過去の全てを知った瞬間、切なくて切なくて。
この三人の使者の関係の全てが明らかになった時、
最後の最後の展開にはグッと前のめりになりましたよ。
余談ですが少し思い出したのが、アイアンマンことトニースタークの
父親が殺された時の真実を観せられた時のような
ショックさがありました・・・。
あとね、お話的に過去の過ちとどう向き合っていくか的な
問いかけもありましたね。
僕だって少なからず過去に過ちを犯してきた訳で。
大きなことではないが、その選択が今の僕を育んでいて。
なんでしょう。
これからの生き方について色々と考えさせられたっつーか。
「赦し」もテーマにしているのかな。
むむむと唸らされましたよ・・・。
お話については、本当にグッときました。
最後までの持っていき方が秀逸だったんでしょうね。
とにかく最後まで飽きずに観る事ができましたよ。
もちろん、引っかかる部分もたくさんあったんです。
そもそもこの生まれ変わりシステムって現実的におかしくないかい?
こんなに生まれ変わる事が難しかったら、人類は減る一方じゃないのかなぁとか。
良い人間だけが「貴人」というステータスを与えられるんだけど、いくらなんでも
多すぎやしないかい??
そもそも、ファンタジックなお話なので突っ込むのは野暮ってなもんか。
問題ないない。
そうそう。
本作から大好きマ・ドンソク兄貴が出ていましたね。
無骨で強面なんだけど、心根は優しい守り神。
最高にマッチしていて素晴らしかった。
あの、絵描きっつーキャラクターもまた良かったよなぁ。
彼はあの後、どうなっちゃったのかな。
人間に生まれ変わって欲しいものです。
そんなこんなで。
1作目はアクションファンタジー作品として大満足。
そして2作目である本作は歴史ミステリ作品として大満足。
キャストもキャラクターも、そして世界観も◎。
なんとなくシリーズ化もできそうな作品なので、続編を希望です!!
≪点数≫
9点
(19.06.30鑑賞)

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