2019-06-25 Tue

2016年制作 米
監督:セオドア・メルフィ
≪キャッチコピー≫
『全ての働く人々に贈る、勇気と感動の実話』
≪ストーリー≫
1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。
≪感想≫
1960年代のアメリカ。
NASAのあるバージニア州では未だ人種差別が無くなっていなくって。
アメリカ合衆国初の有人宇宙飛行「マーキュリー計画」の裏側では
三人の女性が差別と戦っていた。
実話に基づいたお話。
う〜〜〜ん、素晴らしい!!
老若男女全てにオススメできる良作でした!!
本作の主役は3人の黒人女性。
この時代は、白人専用のトイレがあったり非白人専用のバスがあったりと
区分けされていた時代。
見ていてとても不快になるんだけど、そこに住む白人達にとっては当たり前のことで。
まず、彼女達は人種による差別と戦う。
当たり前のようにはびこる自分たちへの差別的な環境。
そして彼女達はもう一つの差別と戦う。
それは「女性」に対する差別。
今でこそ、少なくなってきているかもしれませんが、その時代の「女性」への
線引きは今よりも酷くって。
この二つの差別主義に対して我慢しながら抗っていく。
憤りや不満を感じつつ少しづつ進んでいく。
亀のように少しづつ少しづつ。
自らの環境、そして黒人の環境、女性の環境が変わっていく。
その過程を丁寧に描いていて、周りの環境が変わっていく瞬間、瞬間に
いちいちグッときながら鑑賞させていただきました。
基本的に、NASAの人たちって恐らくインテリの部類に入るので
そこまで根っからの差別主義者はいなくって。
もちろん、ひどいキャサリン達に対してめちゃくちゃひどい仕打ちはしているんです。
だけど、それは無意識的な差別の部分も多くって。
昔からの慣例からくる差別といいますか。
そこらへんは、観ているこっちも少し襟を正さなきゃなぁと思ったりね。
彼女達の戦い方も素晴らしかった。
努力して、その実力で差別を撤廃させざる終えない環境を作り出すというか。
基本的に、彼女達も頭が良い方達なんですよね。
発言の一つ一つ。
行動の一つ一つが合理的というか、効率的というか。
う〜〜ん、良いですねぇ・・・。
全体的にめちゃくちゃ派手ではなくって、本当に少しづつ進んでいく感じ。
劇的ではなくって、それぞれの我慢と努力から成し得た成功というところが、
またグッとくるんです。
もちろん、僕なんか凡人と比べちゃあ悪いんですが、自分の今後の生き方や仕事観、
差別に対する想いとかを改めて考えさせられる流れになっていて。
本当に素晴らしい良作でした!!
オススメです!!!!
≪点数≫
9点
(19.03.31鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト