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No.1579 『ボヘミアン・ラプソディ』
No1579 『ボヘミアン・ラプソディ』

2018年制作 英/米
監督:ブライアン・シンガー

≪キャッチコピー≫
『伝説のバンド<クイーン>
その生き様が世界を変えた
        感動の物語。』

≪ストーリー≫
1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。

≪感想≫
1970年代、世界中の人々の心を鷲掴みにした伝説のバンド「クイーン」。
そのメンバーのフレディー・マーキュリーを中心に描いた伝記作品。

僕とクイーン。
僕は80年代生まれなので、クイーンをリアルタイムで聞いてはいなくって。
ただ、いろんな映画やドラマ、CM、バラエティ番組で数々の曲が流れていて。
僕的にはキムタクがやっていた月9ドラマ「プライド」の印象が強いかなぁ・・・。
とにかく、どれもこれも聞いた事ある曲ばかり。
しかも、どれもこれもすっごい良い曲ばっかりなんですよねぇ・・・。

そんなにわかファンの私ですが、本作を観た諸先輩がたがあまりにも
絶賛していたので、いざ勇んで鑑賞して来ました。

さてさて。

いやぁ、凄い!!
最後のライブシーンなんて何回でも観たい!!
本当に素晴らしい音楽映画でした。

フレディー・マーキュリーを通してクイーンがどのように成長していくかを描き出す。
その最中に流れるクイーンの名曲たち。
これがまた良い曲ばかりで。
ドラマを見ているというよりかは、PVとかドキュメンタリーを観ている感じ。

先にちょっとだけ苦言的なことを書きますが、このドラマ部分がそこまで
深掘りされてないようにも感じたんです。
淡々とスターになっていく感じがしてね。
良くも悪くもドラマ部分には派手さが欠けていたというか。
これはこれで良かったんですが。

ただねぇ・・・。
それを上回るほどの音楽シーン、ライブシーンが本作にはあって。
例えばレコーディングシーンとか、あの名曲がどのように作られていたかとか、
そんなに細かく描かれていないんだけど、観ていてやっぱりグッとくるし。
そして何と言っても最後のライブシーンでしょう。
ここだけは、何度でも観たい!!
僕もなぜか分かりませんが涙を流しながら鑑賞していました。
ふと、好きなアーティストのライブDVDを観ているのと一緒なのかなとも
思ったのですが、これが全然ちがくって。
ライブに行くまでの人間ドラマ。
ライブ中のメンバーそれぞれの表情、会場の盛り上がり、観客の表情、
それぞれのベストの表情、ベストショットを組み合わせて映し出しているから
グッとくるし、感動する。
これぞ音楽映画じゃい!!
あの、大観衆が一つになる瞬間がめちゃくちゃ感動的。
いろんなものが昇華する感じ。
最高でした。

余談ですが、僕が大好きな漫画の1冊に「BECK」と言う作品があって。
これもインディーズバンドが七転八倒しながら音楽活動を続けていくっつー
お話なんだけど、この作品も僕が涙を流しながら読んだ作品の一つで。
この作品のクライマックスを思い出したんだよなぁ・・・。

とにかく、このライブシーンに関しては本当に素晴らしかったです。

劇中、時折、クイーンの歌に対し歌詞が流れているのですが、
フレディのこれまでの心情が見事にマッチしていて、名曲が
さらに彩を付ける。
クライマックスのライブはフレディがいろんなコンプレックスをはねのけて
一人の人間として確立された瞬間だったんじゃないでしょうか。
もしかしたら、ここら辺は演出なのかもしれませんが、
これは映画として、エンタメとして素晴らしい演出だったんじゃないかと思います。

そうそう。
ライブシーンの余談ですが、クライマックスのライブシーンで、時折、モニターを眺める
ミュージシャンっぽいチュルチュルロン毛の男がカットインしていたのですが、
あれは、誰なんだ??
すっごい気になります・・・。

他にも他にも。
クイーンというバンドについて。
本作は、フレディ・マーキュリーを中心に描いていたんですが、その他のメンバーも
素晴らしい方々で。
それぞれが曲を作っていて、誰もが知るあの名曲たちもバンドメンバー全員で、
作っていたんですよねぇ・・・。
そして、本作で描かれていたクイーンのメンバーは全員、人間として素晴らしい
方々で。
それなりに喧嘩をしたり、軽口叩いたりするんですが、根っからの悪はいない。
芯はすごい真っ当な、それこそインテリな感じがしたんですよね。
彼らの人間的魅力がしっかりと映し出されていましたよ。
僕的にはベースのジョン・ディーコンが好きでした。
あの弟感というか、穏やかな感じが良い塩梅で素敵でした。

さらにさらに。
クライマックスのライブエイドというチャリティイベントについて。
よくよく考えると本当にすごいイベントだったんだなぁと。
出演者も豪華だし、国を超えた大規模なイベントで、
「音楽」の素晴らしさ、圧倒的影響力を再確認。
国や人種を超えて人々の心に直接的に刺さるのはやっぱり
「音楽」なんですよねぇ。

とにもかくにも。
本当に素晴らしい音楽映画。
クイーンという素晴らしいバンドを再確認。
ドラマが薄かったと書きましたが、それはそれでちょうど良いバランスだったんじゃないかな。
圧巻のライブシーンは本当に素晴らしかった。
もう一回どデカイスクリーンで観たいなぁ・・・。

大大大満足の傑作でした!!

≪点数≫
  9点
                                           (18.12.27鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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