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No.1574 『勝手にふるえてろ』
No1574 『勝手にふるえてろ』

2017年制作 邦
監督:大九 明子

≪キャッチコピー≫
『この恋、
   絶滅すべきで
       しょうか?』

≪ストーリー≫
初恋相手のイチを忘れられない24歳の会社員ヨシカ(松岡茉優)は、ある日職場の同期のニから交際を申し込まれる。人生初の告白に舞い上がるも、暑苦しいニとの関係に気乗りしないヨシカは、同窓会を計画し片思いの相手イチと再会。脳内の片思いと、現実の恋愛とのはざまで悩むヨシカは……。

≪感想≫
イタタタタ・・・。

グヌヌヌヌ・・・。

悶絶必須のいったい作品でした。

終わり方はとても素敵だったんですが、そこまでの痛みがねぇ。
クスクス笑えるんだけど、どこかチクリと痛みが伴う。

ず〜〜〜〜っと彼氏のいないお年頃の女子が、一人で妄想を膨らませながら
震えながらもがきながら七転八倒、行ったり来たりのコメディタッチの
恋愛物語。

主人公のヨシカは高校時代から友達もいなくっていわゆるコミュ障。
恋愛経験はなくって、高校時代の初恋の男性(通称イチ)にずーっと想いを
抱きながら今日を過ごしていて。
そのヨシカが、同僚の男性(通称ニ)に告白されて、自分を見つめ直すんだけど・・・。

このヨシカという女の子。
とにかくイタくって・・・。
いっぱいいっぱい考えすぎて考えすぎて、勝手に回答を決めつけて行動する。
自分の世界だけで生きている感じ。

なまじっか人って、この社会で生活している限り、そこまで外れた倫理観にはならなくって。
こうしてヨシカのように勝手に震えようがもがこうが社会は、そして世界は滞りなく進んでいく訳で。
深く関わらなければ全然、普通の娘なんだよなぁ・・・。
むしろキュートにすら見えてね。

正直に言うと、僕が鑑賞していて絶えず痛みを感じていたのは、自分にも当てはまる部分が
多々あったから(苦笑)
しかも、僕は30代後半なので、本作のヨシカの時代はとうに超えていて・・・。
ヨシカの時代をとうに超えているのにも関わらず、まだまだ出来上がっていない事に
さらにグサリと刺さったんですよねぇ・・・。
ふぅ~~~・・・。

おっと脱線。

話を戻すとこのヨシカ。
観ていて応援したくなるし、キュートに見えたのはもちろんキャラクターの良さも
ありましたが、何よりもこのヨシカというこじらせ女子を見事に演じきった
松岡茉優という超絶名女優さんのおかげでしょう!!
彼女の作品で言うとかの傑作「桐島、部活やめるってよ」の憎たらしい女の子役で頭角を現し、
僕的には「ちはやふる」シリーズでクイーンの若宮詩暢を演じたのが印象深いです。
とにかくこのヨシカというイキきっているんだけど、とても身近に感じるキャラを
見事に演じられていましたよ。

あのFワードを連呼する感じとか最高だったなぁ。
視野見とかも最高だったなぁ。
自分勝手なんだけど、どこか共感させてくれるあの感じとか。
我儘なんだけど、どこか応援したくなるあの感じとか。
さらに好きになりました。

あと個人的ににすっごいヨシカを連想させる知り合いがいるんですよねぇ。
かるーくオタク気質というかコミュ障というか。
考えるとその方もとってもキュートな方なんですよねぇ・・・。
ちょっと本作を観て欲しいな・・・。

おっとっと、また脱線。

話を戻すと、他のキャラもなかなか好印象。
ヨシカの事を好きな同僚のニ。
彼もすっごいイタい奴でした。
最終的には良い奴に着地していましたが、前半のヨシカへのアプローチの仕方が
すっごい強引過ぎて。
不器用ともちょっと違う押しの強さはすっごい嫌いでした。
ただ、なんでしょう・・・終盤の彼は観ていてこれまた応援したくなったんですよね。
ちょっと前半と後半の性格が一気にトランスフォームしていたように感じましたよ。
彼は彼なりにヨシカと接していくうえで成長していたのかな?
まぁまぁまぁ・・・。

ヨシカの初恋相手のイチ。
彼については、特に良くも悪くもなし。
普通のイケメン兄ちゃんって感じでした。
ミステリアスな雰囲気ながらも彼は彼なりに思うところもあって、
悪い奴じゃない感がしっかりと出ていて、ヨシカと上手くいってほしいなぁって思ったり。
思い返すと、ヨシカがもう少し成長していればこのイチと付き合うこともできたのでは!?
むむむ・・・でもヨシカが無理し過ぎてパンクしちゃうのかな。
まぁまぁまぁ。

あとは、ヨシカの空想上のお友達たちもいい味出していましたねぇ。
コンビニの兄ちゃんとか、駅の車掌さんとか、年中釣り三昧のおっちゃんとか。
彼ら彼女らとのカラミはオフビートな笑いと相まってほっこりしましたよ。
のちにこのカラミが空想であるという現実に気づくとグッと悲しくなっちゃいましたが・・・。

キャラについては皆、味があっていかにもミニシアター系の邦画っぽいなぁって。

一癖も二癖もあるヨシカ嬢でしたが、最後の最後はハッピーエンド。
今後の行方がめちゃくちゃ気になりますが、少しだけ成長したヨシカに万歳!!

とにもかくにも。
すっごい痛いんだけど魅力的な作品。
ただ、今の自分が観るにはとっても歯痒く辛い作品。
奇跡的に自分が次のステップに進んだ時に、
こんな時代もあったよねなんて思い返しながら観たいものです。
ふぃ~~~い。

≪点数≫
  8点
                                           (18.12.09鑑賞)


こちら原作。
どんな仕上がりなんでしょう。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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