2019-02-24 Sun

2011年制作 邦
監督:犬童 一心
樋口 真嗣
≪キャッチコピー≫
『この男の奇策、
とんでもないッ!』
≪ストーリー≫
天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。
≪感想≫
原作は和田竜の人気歴史小説。
僕も小説は読みましたが、
う〜〜〜ん、まぁまぁまぁと言った感想。
何となく、主役ののぼう様に魅力を感じなかった印象。
映画化されているのは知っていたので、いずれ観なきゃと思い、
やっとこさ鑑賞することができましたよ。
さてさて。
う〜〜〜ん、やっぱりなんか違うなぁ・・・。
少し微妙な感想となりました。
まず、全体的なバランスが悪かった。
例えば、本作って意外にエグいシーンが多かったんです。
血みどろブッシャーもあったし、首チョンパもあったし。
村人たちや足軽たちが無残にも殺されるシーンも多々あって。
戦場という恐ろしさを描いていた部分もあってね。
ただね。
その緊張、緊迫した場面も、のぼう様たちのやりとりとか見ていたら、
一気に軽くなったんですよね。
主要キャストのやり取りはどこかエンタメ的で緊張感もなく、とても
軽くってね。
台詞回しも何だか現代風だったし。
それが、なんか戦場の重さを観て考えると、その軽やかさに腹が立ってね。
違うんだよなぁって・・・。
のぼう様のキャラクターについてもムムム。
う〜〜〜ん、何でしょう、そこまで切れ者に見えなかったんですよ。
めちゃくちゃ良い人で民に慕われるのは分かるんですが、上に立つものとしては
ちょっとなぁと言った感じで。
だって、なんだかんだで彼の行動は結構、色んな被害者を出しているんじゃないのかなぁって。
最終的には良い着地にはなったのかもしれませんが、決して彼の知略によるもんじゃないような
気がして。
そこまで、のぼう様がすごい事をやった様には見えなくって。
なんだかんだでのぼう様って我儘な部類に入るんじゃないかなって。
彼のした事で被害者は結構増えたんじゃないかなって。
やっぱりあまり魅力的なキャラクターではなかったです。
アクションに関してもなぁ・・・。
CGなのか何なのか分かんないですが、例えば、冒頭の水攻めシーンとか、
嘘くさくってリアリティが全くない。
それが、全然楽しめなくって。
個別のバトルシーンに関してもイマイチ迫力がなかったんですよね。
最近、「十三人の刺客」という大傑作を観たせいか、本作がどうしても、ちゃちく観えちゃって。
う〜〜〜ん、なんだかなぁ・・・。
全体的に乗り切れない作品に仕上がっていた本作。
主演の野村萬斎さんは動きのキレは良かったな。
さすが狂言師と言ったところか。
あとは、山田孝之くんも相変わらずの魅力だったな。
佐藤浩市さんも良かった。
あとは、まぁまぁまぁ。
全体的に物足りない一作になってしまったとさ・・・。
とほほ。
≪点数≫
4点
(18.11.18鑑賞)
こちら原作。
まぁまぁまぁ。

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