2019-02-14 Thu

2010年制作 邦
監督:三池 崇史
≪キャッチコピー≫
『命を、燃やせ。』
≪ストーリー≫
幕府の権力をわが物にするため、罪なき民衆に不条理な殺りくを繰り返す暴君・松平斉韶(稲垣吾郎)を暗殺するため、島田新左衛門(役所広司)の下に13人の刺客が集結する。斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いていたが、新左衛門には秘策があった。
≪感想≫
超ド級のエンタメ時代劇の誕生!!
監督は「クローズZERO」シリーズや「悪の経典」「藁の楯」等々の
三池崇史監督。
本作は1960年代に作られた作品のリメイク。
小説にもなっているのかな。
とりあえずとっても有名な作品のようで。
そんな有名時代劇をリメイクされた本作はいかに・・・。
いやぁ、本当に素晴らしかったです!!!!
エネルギーがほとばしっていて、観ているこっちは力入りまくりで
観終わったあと、ちょっとぐったりしましたよ(苦笑)
う〜〜ん、なんでしょう。
僕が子供のころにばあちゃんとよく観ていた時代劇。
例えば「水戸黄門」とか「暴れん坊将軍」とか。
それらの楽しい部分、良い部分を抽出して映画バージョンにきっちりと作り上げたっつー感じ。
正義が悪をやっつけるところとか。
殺陣の派手さとか。
とにかく分かりやすく。
とにかくカッコよく。
エンタメ性をメガ盛りに。
良い所はたっくさん。
一番の見所は何と言っても、クライマックスのチャンバラシーン。
冒頭にも書きましたがこれぞ超ド級のエンタメアクションシーン!!
本作の売りは十三人VS二百人越えのバトル。
終盤4,50分のアクションシーンは本当に見ごたえたっぷりでした。
序盤は団体戦というか戦略で戦うシーン。
爆薬を使ったり弓矢を使ったりいろんな仕掛けを使って敵を削っていく。
そして終盤は小細工なしのチャンバラシーン。
一人一人の見せ場を作っていて本当に手に汗握るアクションシーンでしたよ。
キャラについて。
本作はタイトルにもある通り十三人の男たちが出て来ます。
最初の方は正直、映像がぼんやり暗かったり、あまり粒立てて紹介をしなかったので、
誰が誰だか分からなかったりもしたんです。
ただね・・・。
先に書きましたクライマックスのバトルシーン。
ここで、一人一人の生き様、死に様を観せてくれるんです。
ここで、
「おぉ!!この俳優さんも出てたんだね。」
とか
「なるほど、こいつはあの俳優さんだったんだ!!」
とか、キャラにどんどん彩が付いてきて、とんでもなくカッコよかったっす!!
何人かのキャラを書きますと、まずは山田孝之さんは相変わらずカッコ良かったなぁ。
あとは、高岡蒼甫、六角精児、古田新田あたりも良かった。
殺陣で言うと伊原剛志、松方弘樹は素晴らしかったです。
特に松方弘樹さんの殺陣は別格だったなぁ・・・。
華があるし殺陣に関しても手馴れていて本当に負ける気がしなかったですもんね。
あとね・・・。
もう一人重要なキャラクターが。
それは本作のヴィランである松平 斉韶。
こいつが悪くって悪くって。
演じたのは元SMAPの稲垣吾郎さん。
これがまためちゃくちゃマッチしていたんですよね。
綺麗な顔で、自分の考え、生き方を疑う事もなく生き抜いていく。
最後の最後に人間らしさを見せるも基本的には松平 斉韶は松平 斉韶。
当たり前のように自らの意思を語り、民を虐げていく。
この悪魔のような所業を国民的アイドルのSMAP、しかもその中でも一番
ふわっとしたな存在、稲垣吾郎さんが演じる。
キャラ的にはめちゃくちゃ嫌いなんですが、俳優さんとしてはめちゃくちゃ
ファンになりました!!
素晴らしいキャラクターの面々。
素晴らしいアクションシーンの数々。
本当に素晴らしい時代劇に出会ってしまいました。
もちろん
「んん??」
と思ったところもあったんです。
一番引っかかったのが、伊勢谷友介さん演じる小弥太。
彼のキャラクターはコメディリリーフで活躍もするしすっごい魅力的な
キャラクターだったんです。
ただね・・・。
最後のあの扱いはいくら何でもおかしくないかい??
喉元に小刀がぶっ刺さっているのに死んでいない、しかもピンピンしているってねぇ・・・。
僕の中では最後のあのシーンは新六郎が見た幻影なんじゃないかと思っています。
正直、このシーンには
「最後の最後でこんな事しないでくれよ!!」
って思っちゃいましたよ。
そんなこんなで。
引っ掛かりが無いとは言えませんですが、とんでもなく素晴らしい作品。
しっかりとしたお話、流れ、そしてアクション。
観たい時代劇をしっかりと観せてもらいました!!!!
大満足の一作です!!!!
≪点数≫
9点
(18.11.03鑑賞)

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