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No.1533 『カメラを止めるな!』
No1533 『カメラを止めるな!』

2018年制作 邦
監督:上田 慎一郎

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき……。

≪感想≫
とんでもなく巷で話題の本作。
低予算での制作(制作費はなんと300万円らしいっす)。
いろんな芸能人の方々が絶賛のコメントの嵐。

人気が出てきたら本作の原案者が「本作は自分の作品のパクリだ!!」的な
発言。
映画自体の評判とはまた違ったピックアップをされていて。
そんな文字通り話題作の本作。

もともと、上映は2館のみだったんだけど、口コミでどんどん増えて今や200館以上の上映に。
私が住む沖縄でもやっとこさ上映される事に。
そんなこんなで勢い勇んで鑑賞して来ましたよ!!

さてさて。

とても良作、いや傑作!!
そりゃ話題にもなるわなぁと素直に思えた今年ベスト級の作品でした!!

まず最初に。
本作は何も情報を入れないで観ないと面白さが半減どころか激減してしまう作品。
僕も事前情報は入れない方が良いと聞いていたので、極力情報を遮断し、
テレビやネット上の記事など観ない、読まない、聞かないを心がけておりました。

事前に入れていた情報は、
「ゾンビ映画を撮っているところに本物のゾンビが!?」
的な煽り文句のみ。

その情報だけだったので、鑑賞後の心地良さったらなくって。
思っていたのと全然違った着地で本当に良い意味で驚かされました。

そんなこんなで、本作を観ていない方は、思いっきりネタバレしますので
絶対に読まないでください!!




本当に・・・。




本当に・・・。




中途半端な感想と雑な文章で、この傑作の驚きが失われる事になるのは
とんでもなく申し訳無いので絶対に読まないでくださいよ!!




さあさあ。




ここから思いっきりネタバレしながら感想を。
冒頭、先に書いたストーリー展開が繰り広げられる。
映画の中でゾンビ映画を撮っていて、その最中に本当にゾンビが出て来て
パニックパニック。
その内容がとっても安っぽくてツッコミどころも多々あって。
例えば全て、ワンカットで流れているんですが、正直、時折、カメラもブレッブレで
ちょっと酔ってしまいそうなほど。
お話もすっごい違和感があって、たまぁに話が繋がらなかったり、妙な間ができたりと、
正直、頑張ってんなぁとは思えるんだけど、これのどこにみんなはハマったんだろうと
思ったり・・・。
観ていて、出ている俳優さんたちも初見の方ばっかりだったので、低予算で作られているのが
丸分かりだったので、それにしちゃ、頑張っている方かなと思ったりしたんです。
ただ、これだけじゃ僕的にはハマらないなぁなんて思っていたら・・・。

なんとびっくり。
これまでのワンカットの流れ自体が作品になっていて。
要するに映画の中で映画を撮っている事自体が、映画の設定だったんです!!

そしてここから、この作品が作られるまでの過程が映し出される。
ワンカットの作品を撮っている裏側ではこんな事が起こっていたんですよ的なね。

これがとんでもなく面白くって。
それまでのホラーゾンビ映画から、見方を変えてコメディ映画に。
それまで引っかかっていた部分、ツッコミどころの数々。
その理由がしっかりと描かれていて。
そのタネ証しを一つ一つ丁寧に映し出す。
観ているこっちはゲラゲラと笑いながら鑑賞。
しかもそのタネ証しが押し付けがましくなくってとても自然なんですよね。
すっごい楽しく鑑賞させていただきました。

そして本作には、もう一つスパイスが加えられていて。
それはファミリー映画的側面。
父と娘の再生物語的な。
劇中作品の監督であり、監督役でもある親父の再生物語的な。
あの、うだつの上がらない親父が作品を取りながらかつての勢いを取り戻すあの感じ。
正直、僕的にラストシーンはグッときて何故かわかりませんが涙を流していましたよ。
決して泣かせるシーンじゃないんですけどねぇ(苦笑)

出てくるキャラクターも最高。
一人一人がしっかりと役割を担っていて◎。
アル中の俳優さんとか、お腹くだしてしまうあいつとか、監督の奥さんも
いいキャラしてましたねー。
制作会社のお偉いオバハンや若手ディレクターみたいな彼も最高。
たくさん笑わせていただきました!!

ただ、1点だけ。
本当に本作については1点だけ苦言を呈するなら、監督の娘のキャラがちょっとだけ
ピンんとこなかったなぁ。
中盤に、勝手にディレクションするシーンがあるんですが、そこの部分のでしゃばり方が、
ちょっといくらなんでも感があってね。
いくら、そんな性格だからって口出しはわかるんですが流石にあそこまでがらっぱちな
口の聞き方するかなぁって。
その1シーンだけはちょっと「んん??」って引っかかりましたよ。
それ以外は全て最高!!その後の彼女の行動もグッときたしね。

とにもかくにも。

全てにおいて大大大満足の大傑作。
300万円という低予算でもアイディア一発でこんなにも素晴らしい作品が撮れるなんて!!!!
観て良かったぁ~~~!!!

≪点数≫
  10点
                                           (18.09.06鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
ちょうど先週末見てきました。
出張先の人が、よく笑ったってゆってて、よかったよーっておすすめしてて。
私も前半は、うーん…自分にはちょっと違ったかなって思ってたけど、後半に答え合わせができた!みたいな感じで、スッキリ!
いろんな疑問とか違和感が解消できて、見終わったあと満足感があったー。
会社の人がすでにレンタル始まってると言ってたけど、でも劇場で周りの人も一緒にクスクスできるから、より楽しめたのかも?
2018-12-12 水 09:10:40 | URL | mh-goi [編集]
Re: mh-goiさん
> ちょうど先週末見てきました。
> 出張先の人が、よく笑ったってゆってて、よかったよーっておすすめしてて。
> 私も前半は、うーん…自分にはちょっと違ったかなって思ってたけど、後半に答え合わせができた!みたいな感じで、スッキリ!
> いろんな疑問とか違和感が解消できて、見終わったあと満足感があったー。
> 会社の人がすでにレンタル始まってると言ってたけど、でも劇場で周りの人も一緒にクスクスできるから、より楽しめたのかも?

返信遅れました。
おっと、mh-さんも鑑賞していたんですね!!
僕的2018年鑑賞のベスト候補の1作です。
確かに後半の気持ち良さったらない!!
最高でした。
2019-01-06 日 21:14:29 | URL | ゆず豆 [編集]
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