fc2ブログ
 
■プロフィール

ゆず豆

Author:ゆず豆
映画のレビューをつらつらと・・・。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ

■カテゴリ
■カウンター

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

No.1530 『アウトレイジ 最終章』
No1530 『アウトレイジ 最終章』

2017年制作 邦
監督:北野 武

≪キャッチコピー≫
『全員暴走』

≪ストーリー≫
関東の山王会と関西の花菱会の間で起きたし烈な権力闘争の後、大友(ビートたけし)は韓国に拠点を移す。彼は日本と韓国の裏社会で暗躍する実力者張会長(金田時男)の下にいたが、ある時、韓国に出張中の花菱会の花田(ピエール瀧)が騒ぎを起こし、張会長の部下を殺害してしまう。この事件を発端に、張会長と花菱会の関係は険悪になり……。

≪感想≫
世界の北野武監督の「アウトレイジ」シリーズ最新作。
もちろん前2作は鑑賞。
そのバイオレンス描写とキャッチコピーの「全員悪人」の
名に恥じぬわっるい奴らの競演に楽しませてもらいました。
一応、前作ではもう少し続きそうかなぁなんて思っていたので
本作が出た時は少し嬉しかったり。

さてさて。

今回はどういうバイオレンスが待っているのでしょうか。

くぅ~~、今回もイタタタタ・・・。

肝であるバイオレンス描写について。
例えば1作目で言うと、椎名桔平演じる水野の殺され方。
上手く説明できませんが、助手席に座らせ首にロープを巻きつけたまま、
トップスピードで車を走らせる的な殺し方。
めちゃくちゃ怖くて痛かったっす。

例えば2作目で言うと、加瀬亮演じる石原の殺され方。
バッティングセンターでボールを顔面に延々打ちつけられるシーンとか
これまた痛々しくてえげつなかったっす。

そして本作はと言うと。
やっぱり一番は大杉漣演じる野村が殺されるシーンかなぁ。
山道の地面に埋められて顔だけ出ている状態で、いつ車が
来るのか分からなくって、最終的には轢かれて終わるっていう場面。
本作のベスト目を背けたシーンでした。
他にも、ピエール瀧が口に爆破物を咥えさせられて、導火線で
花火のように殺すっていうシーンも怖かったし。
もちろん、単純に拳銃やらマシンガンやらでバンバン殺していく
シーンもエグかったし。
とにかくバイオレンス描写に関してはこれぞ「アウトレイジ」シリーズっぽくて
十分に堪能させていただきました。

もうひとつの肝である、「全員悪人」的世界観について。
本作も山ほど悪人が登場。
裏切ったり裏切られたり、きったない権力闘争の中での殺し合い。
これほど醜いものはないですよねぇ・・・。
ただ、本作では韓国系ヤクザグループが登場。
彼らに関しては義に重んじ家族を大切にするという特徴が色濃く出ていて。
ちょっと韓国映画で良く描かれるの韓国特有の縦社会を
思い出しましたよ。
この韓国グループを牛耳る張会長、その右腕的存在の李辺りは、
めちゃくちゃ貫禄あってカッコ良かったです。

あと、ふと感じたのが、本作は前2作に比べ汚らしさ、怖さが減ったように
感じました。
前まではもっと、どろっどろだったような。
もちろん、本作もきったない人間たちで溢れかえっていたんですが、
時折、笑えるシーンも挿んだり。
例えば、西田敏行が啖呵を切るシーンとかは、恐らくアドリブで演技を
していると思うんですが、時折、ジョークまがいのセリフを発するので、
クスリとさせられたり。
ピエール瀧の変態キャラクターも、ちょっと緩和的な役割にも思えたりね。

あと、やっぱりビートたけし演じる大友の佇まいのカッコ良さが
少し映画を美しくしているという事もあるのかな。

最後の締め方もこれまでのきったない世界に対し、綺麗な着地の
させ方だったしね。

とにかく、本作の楽しみ方は前2作とは少し違った感じがしました。

恐らくもう続編は作られないであろう本シリーズ。
ただ、この手の作品は別のキャラを主役にして撮る事だって可能なはず。
北野監督にはまだまだヤクザ映画を撮り続けてほしいです!!

≪点数≫
  7点
                                           (18.08.31鑑賞)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!
スポンサーサイト





映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する