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No.1518 『散歩する侵略者』
No1518 『散歩する侵略者』

2017年制作 邦
監督:黒沢 清

≪キャッチコピー≫
『世界は終わるのかもしれない。それでも、一緒に生きたい。』

≪ストーリー≫
鳴海(長澤まさみ)の夫・真治(松田龍平)が、数日間行方をくらまし、別人のようになって帰ってくる。これまでの態度が一変した夫に疑念を抱く鳴海は、突然真治から「地球を侵略しに来た」と告白され戸惑う。一方、町ではある一家の惨殺事件が起こったのを機に、さまざまな現象が発生し、不穏な空気が漂い始める。

≪感想≫
リアル~完全なる首長竜の日~」「クリーピー 偽りの隣人」の黒澤清監督作品。

調べてみると原作は劇団イキウメの舞台が基で、その後小説も発売されているみたい。
劇団イキウメ・・・どこかで聞いた事あるなぁなんて思ったら、以前観た「太陽」という作品も
そうでした。

さぁさぁ。

宇宙人が地球に降り立って侵略の準備を始めるっつーお話。
地球侵略ものと言えば思い出したのが最近観た「美しい星」。
あれも侵略ものというより宇宙人が地球に降り立って色々と警告をするっつーお話でしたっけ。
あと、映画化もされましたが人気漫画の「寄生獣」もそうですね。
本作はこの「寄生獣」の方がより似ているかも。
異星人が地球人に乗っ取って色々やらかすところがそっくり。
本作で素晴らしいアイディアだなぁと感じたのが、この宇宙人が地球人の概念を
奪っていくというアイディア。
これはあまり見たことがなくってフレッシュでした。
その設定が最後の最後まで上手く活きていたんですよね。
概念を奪われるという行為にちょっと変化が解りにくい部分もあったりしたんですが、
「家族」という概念が奪われたら、「自分」という概念が奪われたら、
「仕事」という概念が奪われたらというあたりは見ていてとっても感心させられましたよ。
特に「愛」という概念を奪われた人間がどうなるかはとても納得させられました。
そして「愛」という概念を奪った宇宙人がとった行動にもね。
ここら辺はお話、設定が上手く活きていたかな。
中盤の東出昌弘くんが語っていた「愛」についてのお話も興味深かったし。

う〜〜ん、なんでしょう。

SFチックな作品なので引っかかるとこもたっくさんあったし、いくらなんでもそりゃないぜって
部分もたっくさん。
ただ、それでも最後の最後までググッと前のめりで観ることができたんですよね。
お話が面白かったのもあるし、演出がイロトリドリだったのもあるからかな。

例えばアクションシーン。
本作、意外にアクションシーンが多くって。
マシンガン的なガンアクションもバンバンあったし、空爆的なシーンもドッカンバッカンあったし。
そして僕的に大好きだったのは、侵略してくる宇宙人の一人に女の子のキャラがいて。
その子の体術が結構、カッコ良かったんですよね。
観ているこっちは予想だにしていなかったので、嬉しい誤算でした。

もちろんひっかかった部分もあったんですよ。
それは日本政府の対応。
いつのまにか、全部を把握していて武装した軍隊を送り出したりするのも
いくらなんでもと思ったし。
クライマックスの病院のパニックシーンも、いつのまにあんなに大ごとになっているのかも
ピンとこなかったし。
とにかくこの宇宙人が来た事に対するリアクションがそこまで頷けなかったなぁ。

ただ、やっぱりその勢いとかお話の面白さでググイと持っていかれた本作。

十分に堪能させていただきました!!

原作本を読んでみようかなぁ。
というか、劇団イキウメの舞台版を鑑賞したいなぁ。
僕の街にも来てくれないでしょうか・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (18.08.14鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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