2018-04-18 Wed

2015年制作 韓
監督:イ・イルヒョン
≪キャッチコピー≫
『ピンチが生んだ最高の相棒(バディ)!』
≪ストーリー≫
ある乱闘事件で逮捕された男が尋問中に死亡し、担当検事のピョン・ジェウク(ファン・ジョンミン)は、身に覚えのない殺人容疑で逮捕される。懲役15年の刑が確定し服役することになった彼は、新たに入所してきた前科9犯の詐欺師ハン・チウォン(カン・ドンウォン)と出会う。チウォンが事件の鍵を握っていることに気付いたジェウクは、出所の約束と引き換えに協力を持ち掛ける。
≪感想≫
韓国映画。
「嘆きのピエタ」「アシュラ」「哭声/コクソン」。
最近、韓国映画をよく観てるなぁ。
上記3作品はどれもドロッとしている作品ばかり。
ズシリと心に残る良作ばかり。
僕のイメージする韓国映画ってこういう作品なんですよねぇ・・・。
大好きです。
ただし、韓国映画にもスカッとしたエンタメ作品もありまして。
例えば「10人の泥棒たち」という作品。
例えば「ベテラン」という作品。
上記2作品は気持ちのいい極上のエンタメ作品。
カラッとスカッと楽しめる良作。
どちらも好きなジャンルの作品ですが・・・。
さて本作は・・・。
後者のスカッとエンタメ系の作品に仕上がっておりました。
身内に裏切られて殺人犯に仕立て上げられてしまった検事ピョン・ジェウク。
冤罪を晴らすために刑務所の中で奮闘するっつーお話。
その中で、若手のイケメン詐欺師ハン・チウォンも味方につけコツコツと
証拠を集めていくジェウク。
相手は、暴力団、政治家、そして検事。
結構、スタンダードな展開なんだけど、最後はやっぱり観ていてスカッとする。
キャラについて。
主役を張るピョン・ジェウク。
基本、正義の男なんだけど、最初はこいつも暴力検事で。
被疑者に対する尋問が結構暴力的で嫌なやつ。
それが、濡れ衣を着せられて囚人生活を送っていくうちに徐々に丸くなって。
何が原因でとかはきっちり描かれないんですが、恐らく、囚人生活がそうさせたんだろうなぁって。
最後は、きっちりカッコ良い男に仕上がっておりました。
演じたのはファン・ジョンミン。
上に挙げた作品で言うと「アシュラ」「哭声/コクソン」「ベテラン」にも出演されていますね。
悪役から善人までなんでもこなせる、売れっ子俳優さんです。
相棒のイケメン兄ちゃんのハン・チウォン。
スカした奴で確かにカッコ良かったんです。
ただなぁ・・・。
こいつに関しては詐欺師という事に間違いはないので、どうも肩入れできなかったんですよね。
いかにも、自分は正義だよって感じで来られても、心のどっかで
「詐欺師なんだよなぁ・・・。」
「軽薄すぎるんだよなぁ・・・。」
なんて思ったり。
だって、楽しいとはいえガンガンに嘘ついちゃんだもん・・・。
ちょっと、もやっとしたキャラでした。
演じたのはカン・ドンウォン。
どっかで見たことあるなぁと思ったら以前観た「群盗」の悪代官だ!!
あれも良い作品だったなぁ・・・。
基本この二人がそれぞれ自分の得意分野で事件を解決していくんですが、
クライマックスは法廷シーン。
ジェウクが検事としての才能を活かして、真犯人を問い詰めるシーン。
あそこはスカッとしました。
敵のやられっぷりも最高でしたよ。
ただね・・・。
演出について一つ疑問が。
ネタバレになりますが、最後、ジェウクが法廷に向かう前に
仲間だった囚人に刺されちゃうんですよね。
あれって、物語上必要だったのかなぁ・・・。
だって、その後の展開にそこまで意味を持っていなかったし・・・。
最後もそこに触れることもなかったし・・・。
ちょっと意味がわからない演出でしたよ。
兎にも角にも。
勧善懲悪とは言い難いですが、悪い奴がきっちりとやっつけられる
痛快エンタメ作品。
カラッとした韓国映画も悪くない!!
≪点数≫
6点
(18.01.03鑑賞)

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