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No.1395 『猿の惑星: 聖戦記』
No1395 『猿の惑星 聖戦記』

2017年制作 米
監督:マット・リーヴス

≪キャッチコピー≫
『あなたは、
   最後を見届ける
     最初の人類になる。』

≪ストーリー≫
猿と人類の全面戦争が始まってから2年が経ち、シーザー(アンディ・サーキス)が率いる猿の群れは、森の奥深くのとりでに姿を隠していた。ある日、奇襲によってシーザーの妻と息子の命が奪われる。シーザーは人類の軍隊のリーダーである大佐(ウディ・ハレルソン)に復讐するため、オランウータンのモーリス(カリン・コノヴァル)らと共に旅立つ。

≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ第9作。

7作目から再出発した本作。
このシリーズは主役とも言えるボス的存在の猿、シーザーの成長譚。
とにかくこのシーザーがカッコイイったらありゃしない。

本作では、さらに人間に近づいたシーザー。
これまでは、正義の漢だったシーザーだが、本作では少し弱さとか復讐心に飲み込まれてしまう
負の感情が生まれながらもそれでも立ち上がる、これまた胸熱な展開。
苦しみながらも自分の信念に従いながら生きていく。
グッときます。

このシリーズは猿たちがたくさん出てくるんですが、本作でも各キャラが立っていて。
うっすら見た目が似ているんですがちゃんと色分けされているんですよね。

シーザーの参謀的役割のモーリス。
おそらくシーザーの意思は彼が継ぐであろう有能ぶり。
義に熱く仲間思いの部分もあるし、暴走するシーザーを諭す場面もあったり。
何より、あったかくて優しいんだよなぁ。

もう一匹の味方、ロケット。
こいつも仲間思いで中盤、自らが身代わりに敵中に突っ込んでいくところは、これまた胸熱。
彼も愛すべきキャラクター。

名前は忘れちゃったけどマウンテンゴリラのあいつも良かった。

とにかくこのシーザー一派は基本的に仲間思いの善なる軍団なので、観ていて応援したくなるというか。

あと、本作から登場のバッド・エイプ。
彼はシーザーの次に人間の言葉を喋れるキャラ。
だけど、やることなすこと素っ頓狂で愛くるしいキャラ。
表情も豊かで、笑っちゃうんですよね。
緊張と緩和で、彼の出てくるシーンはホッとしましたよ。

本作では、人間側に付く猿もいました。
こいつらも根っからの悪ではなくって。
自己保身のため、シーザーたちを裏切る形を取るんですが、
わからないでもないんだよなぁって。
そして、クライマックスに最後の猿としてのプライドを取り戻してのあの行動。
本当にグッときました。

基本的にこの猿たちの行動やキャラクターはベタな人間ドラマでもあるんですよね。
とってもわかりやすい熱い物語に仕上がっていてね。
ここら辺の描き方は巧みでした。

そして、さらにドロッとして醜く描かれたのが、人間たち。
猿たちを一心不乱に蹂躙していく様は本当に観ていて不快でした。

そしてそして。

本作の一輪の花的存在である人間の少女ノヴァ。
彼女の透明感、美しさ、可愛らしさったら半端なくって、
演じたのはアミア・ミラーちゃんというお方。
彼女は今後も売れ続けていくんだろうなぁ。
喋れないというキャラクターも相まって素晴らしい存在感でした。

演出について。

本作は、もっと人間VS猿のバトルシーンが描かれているのかと思いきや、
案外そうでもなかったですね。
序盤は、シーザーたちが敵を追いながら旅をする、いわゆる、ロードムービー的な。
中盤からは、人間たちの手から逃げ出そうとする、いわゆる、脱走活劇的な。
終盤は、人間VS人間のバトルシーンに巻き込まれた猿たち。
ここが一番、ドッカンドッカンやっていました。
そして、最後は自然災害まで描かれていて、クライマックスシーンは本当に手に汗握りました。
全体的に重めな雰囲気と演出だったんですが、最後にしっかりと取り戻してくれた流れ。

映像的にも、CGが半端なく素晴らしかった。
猿たちの表情や動きはもちろんのこと、大自然のシーン、先に書きました自然災害のシーン。

ラストの戦闘シーンもド派手で凄かった。
本作は映画館で観たんですが、やっぱ大画面で観て良かったなぁと。

ツッコミどころもないわけじゃなくって。
前作でも思ったのですが、序盤、中盤、終盤の猿たちの数が全然違くって。
最後の大移動のシーンなんて、どれだけ多くなってんだって思っちゃいましたもん(苦笑)
後、猿たちが脱走するシーンとか、こんなに派手に動いているのにバレないにもほどがあるだろう、とか。
その他諸々、時折、都合よく事が進んでいる場面も多々ありました。

総括。

この内容からいくと、本作でひとまずシリーズは終了なのかな。
シーザーという一人(あえて一匹ではなく一人)の戦士の成長譚として描かれた本シリーズ。
正直、もっとシーザーの活躍が見たい!!
彼ほどのヒーローはなかなか現れないぜ!!

≪点数≫
  7点
                                           (17.10.25鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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