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No.1385 『何者』
No1385 『何者』

2016年制作 邦
監督:三浦 大輔

≪キャッチコピー≫
『恋愛、友情、就活、裏切り。
     これが僕たちのリアル。』

≪ストーリー≫
就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし……。

≪感想≫
直木賞作家の朝井リョウ原作を映画化。
朝井リョウの映画化作品といえば、僕的2012年ベスト作品の
桐島、部活やめるってよ」。
僕はこの作品がとても大好きで。

あの痛々しい感じ。

昔を思い出す感じ。

ちょっとこう、青春時代を良くも悪くも思い出させられる傑作。
そして、過去を思い出しながら自分の嫌な部分を改めて突きつけられる感がねぇ・・・。

本当にとても素晴らしい作品でした。

そんなこんなで朝井リョウ原作第二段。

いたたたた・・・。

いたぁい・・・。

これまた痛々しくも素晴らしい作品でした。

就活に取り組む大学生を描いた本作。

私と就職活動。
私は本作に登場するサワ先輩のように理系でしたので、そんなに就職活動に力を
入れていなくって。
文系の人たちより、そこまで狭き門では無かったんですよね。
だから大学時代の就職活動に関しては苦労した記憶はあまりなくって。
スイスイと決まった記憶があります。
実は、僕の現在の職は3つ目で、ここまで来るのに違った苦しみはありましたが、
本作のような苦しい就職活動はしていないんです。
ただ、現在の職は本作のような若者たちと接する事が多い職場なので、
彼ら彼女らを見て、就職活動の苦しみを感じている立場かな。
本当に大変そうなんですよね。
頑張れ!!若人!!
と言う想いで接していますよ。

とは言え、本作は実は就職活動の苦しみを描いた作品ではなく、その活動を通して
自らのアイデンティティを掘り下げられる作品。

タイトルの通り自分は「何者」なのか。

まだ社会に出た事のない若人が、その時にしか味わえない、自分との向き合い。

これが見ていてとても痛々しくってね。

その時は感じる事のなかった想いを、この作品を通してブツけられる。

なんなら、今の自分の社会での「立ち位置」と言うか、自分のいやぁな部分を見せつけられると言うか。

まず、キャラクターが秀逸。
主要5人の登場人物。
どのキャラにも自分の合わせ鏡のような部分を見つける。
彼ら彼女らの痛みが、見ているこっちの心にも突き刺さっていく。

所々で突き刺さる言葉。

「内定をもらうと自分自身全てを肯定されたように感じる。」

的なセリフ。

裏を返せば、落ちちゃったら全てを否定された気分になるんですよね。

他者の悪いところを見て安心する自分。
他者の努力を見て嘲笑する自分。
承認欲求の塊。
自分に対する自信がないが故の心の揺らぎ。
そしてそれを知っているのに見ないふりをする自分。

ここら辺が、上手に描かれていてすっごい震えましたよ。

彼らって、これから社会に出て、またさらに色んな状況、人たちとぶつかっていく訳で。
恐らく、まだまだ変化をしていかなきゃいけない。
まだまだ「何者」か?と言う問いと向き合っていかなければいけない。
ただ、それはそれで悪いことでもなくって。
その変化が自分に自信を持たせて、より良い生活に繋がっていくんですよね。

むむむ・・・何が言いたいのかって言うと、学生諸君はやりたい仕事がないからって
安易に就職浪人に走る子もいるのかもしれませんが、そういう子ほど、
就職すればいいのになぁ、とも思ったりします。

劇中の隆良(岡田将生)くんを見てそう思ったり。
まぁ、彼は本作で一番成長が見られたかな。
多分、彼は根は素直な男の子でしょうしね。

ただなぁ・・・。

何社、何十社も試験を落とされると言う経験は、なかなか味わうことのない「痛み」だったりもして。
これまで、なんとなくぼんやりと生きてきた学生たちに取って、それは、
とんでもないことなんだよねぇ・・・。

いたたたたた・・・。

とにかく、若き時代の弱さや苦しさが見事に描かれていた本作。

そして、その弱さや苦しさが今の自分にも持っていると言う事実を突きつけた本作。

本当に痺れましたよ!!!!

あとねぇ。

本作って、演出も素晴らしかったんです。
終盤の拓人(佐藤健)が就職活動2年目と言う事実が明かされた瞬間からの、
あのホラー感たっぷりの演出。
すっごい、ゾッとしました。
あと、そこからの劇中劇のような描き方。
あそこも素晴らしかったな。

他にも他にも。

本作は「ツイッターと若者」みたいなものも描かれていました。
僕はブログこそしていますが、ツイッター、インスタ、フェイスブック、そこら辺の類は
全然していなくって。
なので、拓人のSNSを駆使した承認欲求を満たしていく行為は本当に怖いなって。
この今の時代のSNSとの関わり方って本当に怖いなって。
メディアもそうですが、SNSもしっかりと距離をとって、関わり方も上手にしなくちゃ、
心が蝕まれてしまいますからねぇ。
気をつけなくっちゃ。
(まぁ、僕のブログは映画の忘備録だし、読んでいる人も数名なのでそんなに関係ないか(苦笑))

とにかく、書きたいことがいっぱい。

と言うか、誰かとこの作品についてしゃべりたい。

「桐島、部活やめるってよ」の時にも感じたこの感じ。

やっぱり朝井リョウ原作の作品は素晴らしい!!

ただ、本当に心が痺れて痛いんですよねぇ(苦笑)

本作を撮ったのは三浦大輔監督。
初見ですが、他の作品も観てみよっと。

≪点数≫
  9点
                                           (17.10.08鑑賞)

こちら原作。
読んでみようかな。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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