2017-10-16 Mon

2017年制作 米
監督:エドガー・ライト
≪キャッチコピー≫
『MUSIC ON,
GET MONEY.』
≪ストーリー≫
幼い時の事故の後遺症によって耳鳴りに悩まされながら、完璧なプレイリストをセットしたiPodで音楽を聴くことで驚異のドライビングテクニックを発揮するベイビー(アンセル・エルゴート)。その腕を買われて犯罪組織の逃がし屋として活躍するが、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性と恋に落ちる。それを機に裏社会の仕事から手を引こうと考えるが、ベイビーを手放したくない組織のボス(ケヴィン・スペイシー)は、デボラを脅しの材料にして強盗に協力するように迫る。
≪感想≫
「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」の
エドガー・ライト監督の最新作。
エドガー・ライトはとても好きな監督さんの一人。
彼の撮った作品は楽しくって好きなんです。
俳優のサイモン・ペッグ&ニック・フロストと組んでワイワイキャッキャとやっているのが、
良いんですよねぇ。
本作は上記二人は出ておりませんがはてさて・・・。
むむむ・・・・めちゃくちゃカッコ良くってスタイリッシュで痺れる作品!!!!
演出が最高!!
これまでのエドガー・ライト作品といえば少しコメディチックなんだけど締めるところは
しっかりと締めるといった作風ばかり。
ただ、本作は、これまでのギャグテイストを廃し、クールでスタイリッシュな作風に。
そして、本作って音楽を重用していて、一種のミュージカル作品に仕上がっていたんです。
カーアクション作品でアクションバリッバリ!!
だけどミュージカル!!
音楽とストーリー・演出をリンクさせて、とんでもなくカッコ良くって気持ち良いんですよね。
例えば、机をコツコツと叩く音、札束をパラパラとする音や街行く人達の会話、雑音、
全て流れる音楽にリンクさせて、そこに流れる音に全て無駄の無い演出が施されていてさ。
楽しかったぁ・・・。
カッコ良かったぁ・・・。
ガンアクションもあったんですが、拳銃のバンバンも音楽のリズムに合わせて繰り広げられる。
本当に観ていてシビれちゃいましたよ。
大好き「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の音楽の使い方に似ている気がしますが、
こっちの方がさらに音楽に重要度を持ってきている感じでした。
キャラクターたちも最高!!
まずは、主役のベイビー少年。
こいつがまた文字通りベビーフェイスの優男風なんだけど超絶的なドライビングテクニックを持つ。
彼は子供の頃の事故の影響で耳鳴りが止まらないんだけど音楽を聴くことで
その耳鳴りは止むとのことで、いつもiPodで好きな音楽を聴いている。
彼が聴いている音楽が劇中歌として流れて先に書いたミュージカル調の演出へと繋がる。
強盗仲間のバッツ。
演じていたのは「ホワイトハウス・ダウン」「ジャンゴ 繋がれざる者」「ANNIE/アニー」等々のジェイミー・フォックス。
こいつがまたサイコ野郎で嫌な奴でさ。
最後の最後まで嫌な奴で隙がない奴だったんで、どう決着をつけるのだろうと思っていたら・・・。
わお!!
不謹慎かもですがめっちゃスカッとしましたよ!!!!
他にもカップルのバディとダーリン。
ダーリンの最後もカッコ良かったし、バディとの攻防も見応えがあって手に汗握らされました。
そしてそして、ボスのドク(ケヴィン・スペイシー)。
彼の立ち位置は少しピンとこなかった部分もありましたが、よくよく考えると、
筋の通った男だったのでしょうね。
クライマックスのあの行動はこれまたカッコ良かったです。
あとはヒロインのデボラもキュートだったし、ベイビーの里親であるジョゼフも素敵な養父でした。
カーアクションも最高!!
オープニングのカーアクションからクライマックスのカーアクションまで。
もれなくクールな音楽に乗って超絶的なテクニックで魅せてくれる。
くぅーーーー!!イケてるなぁ。
ただ、カッコいいだけでなくしっかりと緊張感もバッチリ感じさせるあたりも憎いですよね。
逃し屋がテーマの作品といえば真っ先に思い出したのが「ドライヴ」。
あの作品の冒頭のドライバーが仕事をこなすシーンがあって、
あの落ち着いた雰囲気もめちゃくちゃ痺れたんですが、
こっちはもう少しエンタメ要素を色濃くした感じというか。
向こうが静ならこちらは動。
向こうが隠ならこちらは陽。
どちらも素晴らしいカーアクションです。
とまぁベタ褒め、劇推の本作。
おっとそうそう。
丁寧な作りだなとも思いました。
一つ一つにしっかりと理由が描かれているというか、しっかりと伏線が貼られているから、
行動や展開に納得がいくんですよね。
そこら辺も巧みだなぁって。
ガチャガチャしているだけの作品じゃないなぁって。
とにかく楽しめた本作。
音楽、演出、ストーリー、どれを取っても一級品!!
エドガー・ライト監督、今後も楽しみにしております!!!!
余談。
本作、実は公開初日に鑑賞したのですが、周りには中高年の方もちらほら。
中には60代くらいの夫婦もいたり・・・。
どうしてこの作品をチョイスしたのでしょうか・・・(笑)
素敵な夫婦関係だなぁ・・・。
≪点数≫
9点
(17.08.19鑑賞)

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