2017-10-12 Thu

2016年制作 中/香港
監督:チャウ・シンチー
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
青年実業家のリウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、香港郊外の海辺にある美しい自然保護区を買収。しかし、そこには絶滅の危機にひんする人魚族が住んでいた。人魚族は、刺客として美しい人魚のシャンシャン(リン・ユン)を人間の女性に変装させて送り込む。ところがリウとシャンシャンは惹(ひ)かれ合い、やがて人魚族の存在が人間に知られてしまう。
≪感想≫
大好きチャウ・シンチー監督作品。
監督の作品は「少林サッカー」に始まり「ミラクル7号」「カンフーハッスル」、
そして前作「西遊記〜はじまりのはじまり〜」と鑑賞してきました。
全部、好きな作品で、中でも「少林サッカー」は映画館で鑑賞して、周りの観客とともに
爆笑しながら鑑賞するという貴重な映画体験ができたし、「西遊記〜はじまりのはじまり〜」に関しても、
これまでのチャウ・シンチー節の集大成的作品に仕上がっていて、
2014年鑑賞作品のベストに入れたくらい。
とにかく好きな監督さんです。
さてさて。
んん〜〜〜〜楽しいけど、少し物足りなかったなぁ・・・。
良かったところ。
相変わらずのベタベタなギャグのオンパレード。
ちょっとドリフ的というか、とにかく頭空っぽで見ても笑える、良い意味での
くだらないテイスト。
冒頭の意味のないインチキ人魚館のくだり。
中盤のタコ兄の板前のくだり。
同じく中盤の警察署での調書のくだり。
もぉ〜、こいつらほんとにくっだらねぇなぁ(笑)
この笑いのセンスが自分のツボにハマってクスクスと笑いながら鑑賞していましたよ。
ヒロインのキュートさ。
何かの作品のレビューでも書きましたが、チャウ・シンチーの作品って、ヒロインが
とってもキュートで魅力的なんですよね。
例えば「少林サッカー」のヴィッキー・チャオ。
「西遊記」のスー・チー。
「ミラクル7号」のキティ・チャン。
キティ・チャンは本作では悪女を演じていましたが、相変わらずお美しい・・・。
そして本作のヒロインのシャンシャンを演じたダン・チャオ。
素朴感満載の彼女はとっても魅力的でキュートでしたよ。
オーディションでこの役を勝ち取ったとのことですが、これから売れるんだろーなぁ・・・。
あと、僕的には役名とかないと思いますが、リウの研究施設に働く、ソナーの
入切を支持する女性が素敵でしたねぇ・・・。
男性キャラも良かったですね。
僕的にはタコ兄が楽しかったな。
あのコメディリリーフっぷりが◎。
後に少し触れますが、もう少し彼に見せ場を作っても良かったのにな。
カッコいいアクションとかね。
シャンシャンが恋をする人間のリウ。
彼は日本人俳優の原田龍二さんそっくりで、観ている間ずっと、昨年末に原田龍二さんが
「ガキの使い 笑ってはいけない」でアキラ100%のパロディをした事が、
チラついておりました(苦笑)
ここからは少しダメなところ。
まずアクションが物足りなかった。
これまでは結構、派手なアクションも多用していただけに、本作でももう少し
ハデハデにやってくれても良かったのになぁって。
特にクライマックスの人魚達と人間がバトルするシーンはもってこいの
展開だっただけに少し肩透かしを食らった気分に。
演出についても少し物足りなかったな。
これまた、以前、何かのレビューでも書きましたが、チャウ・シンチーの作品って
積み上げて積み上げて最後にドンっと持ってくる演出方法のような気がして。
本作はそれを感じることができなかったんですよね。
そこはもったいなかったなぁって。
アクションもそうですがストーリーや演出にもう少し抑揚やハデさが欲しかったです。
あと、これは良くも悪くもなんですが。
本作、前作の「西遊記」にも言える事なんですが、結構グロ描写というか、
凄惨なシーンが結構含まれているんですよね。
えげつないと言いますか。
クライマックスの人間達が人魚族を捕獲していくシーンは結構、やな感じでしたよ。
このシーンを描くなら、やっぱり最後はスカッと悪党に制裁を加えて欲しかったなと。
ちょっともったいなかった部分も多々あった本作。
とはいえ、やっぱり楽しいチャウ・シンチー印。
次はどんな楽しい作品を撮ってくれるのでしょうか。
楽しみに待ってますよ!!
≪点数≫
7点
(17.08.18鑑賞)

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