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No.1356 『ロブスター』
No1356 『ロブスター』

2015年制作 アイルランド/英/ギリシャ/仏/オランダ/米
監督:ヨルゴス・ランティモス

≪キャッチコピー≫
『ここでは、45日以内にパートナーを見つけなければ、
あなたは動物に変えられます――。』

≪ストーリー≫
独身者であれば身柄を確保され、とあるホテルへと送られる世界。そこでパートナーを45日以内に見つけなければ、自身が選んだ動物に姿を変えられて森に放たれてしまう。そのホテルにシングルになったデヴィッド(コリン・ファレル)が送られ、パートナー探しを強いられることに。期限となる45日目が迫る中、彼はホテルに充満する狂気に耐え切れず独身者たちが潜んでいる森へと逃げ込む。そこで心を奪われる相手に出会って恋に落ちるが、それは独身者たちが暮らす森ではタブーだった。

≪感想≫※大いにネタバレあり
なんともヘンテコな作品。

とある男が施設に入れられる。

45日間以内にパートナーを見つけられなければ、好きな生き物に変化
させられるとの事。
男はロブスターを選ぶ事になるが・・・。

私も独身貴族。

独身の僕には何とも痛いお話でした。

この世界では0か100かの世界。
一生、一人でいるのがいいんだという世界と、パートナーを作らないと
ダメダメだという世界。

この極端な世界観がデフォルメされているとはいえ、まぁそいう事なんだろうと。

物語の大オチ。

これもとても極端なお話で。
パートナーと添い遂げるという事は、同じ運命を、同じ思いを、同じ境遇にならなければ
ならないというお話。
彼は、盲目になった彼女のために自分も盲目になるためにトイレにて自分の目を傷付けにいく。
昔の僕ならこれを観て、何とも美しいお話だなんて思いそうなものですが・・・。

うーーーん、少しずれてんだよなぁって。
もし、一番に相手を思うのなら、盲目になった彼女の代わりに自分が
目となり支えてあげる事が一番なんじゃあないかって。

それとも、この世界、社会が、必ずパートナーは同一の世界観、環境を
持っていないといけない社会なのかな。

結構、そこを強く打ち出していたし。

それでも、もっと他のやり方もありそうなものですが。

だって、パートナーに同じ感性、感覚を求めるのってナンセンスだし、そんな人間なんて、
限りなくゼロに近い、いや、ゼロといっても良いでしょう。
だからこそ、たまに見つかる共通点とかに一喜一憂して、違う部分も擦り合わせて
擦り合わせて、共存していくんでしょう。


世界観、キャラクターも個性爆発でした。
本作の登場人物ってあえてなのでしょうが、感情が全然読み取れないんです。
全体的に無表情というか。
機械のような人間ばっかり。
そのなかで、人間の持つ普遍の感情である「愛情」を描く。
だからこそ、ヘンテコなんだけど余計に浮き彫りになるデーマ性。

これはこれで巧いのかなぁと。

演じた俳優さんたちは、何気に豪華。
コリン・ファースやレイチェル・ワイズ。
レア・セドゥ、ジョン・C・ライリーにベン・ウィショー。
僕的にはレア・セドゥがクールで良かったな。
性格はえげつなかったですが(苦笑)

とにもかくにも。

独身男には何気に痛い本作。
だけど、今後、パートナーを持つ事になる時がくれば、何となく本作の事は
思い出すのかなぁ。
パートナーだけでなく、他人との共存についてぼんやりと考えさせられる、
ヘンテコな良作でした。

≪点数≫
  7点
                                           (17.06.24鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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