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No.1345 『キャロル』
No1345 『キャロル』

2015年制作 英/米/仏
監督:トッド・ヘインズ

≪キャッチコピー≫
『あなたが私を変えた。』

≪ストーリー≫
1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが……。

≪感想≫
アメリカの同性愛をテーマにした本作。

時は1950年代アメリカ。
その時代は、今よりも同性愛についてはもっと閉鎖的だったのかな。

人が人を愛するという普遍のテーマ。
社会的背景は置いといて、やはりその瞬間とか過程は見ていて
とても美しいなぁと感じたり。

特に本作は主役となる二人の女性がとても綺麗でした。
キャラクターも対照的ながら繊細で、描き方もしっかりと立っていたので
余計に見入る事が出来たんです。
ケイト・ブランシェット演じるキャロル。
とても妖艶で芯の強い女性。
もちろん弱さも兼ね備えているが、人として、一人の女性としての
生き方に強さを感じる。
最後の旦那への独白はとってもグッときましたよ。
子供の事も思いつつも一人の人間として告白する。
先に書きましたが、本作の時代は恐らく、同性愛についてまだまだ
寛容な社会ではなくって。
それでも彼女はそれを否定せずこれからの自分のために行動する。
その姿はとても惚れ惚れするほどカッコよかったです。
旦那のグズっぷりも彼女の強さ、素晴らしさに拍車をかけてくれました。
旦那は束縛野郎で、男らしさとはかけ離れたむしろ女々しい男。
そこが、本作のテーマである同性愛と照らし合わせるとなるほどねぇと。
恋愛についてもそうですが生き方についても凛とした思想を持つキャロルは
カッコ良いなって。

ルーニー・マーラ演じるテレーズ。
彼女は何と言っても無垢な感じが素晴らしかった。
ルックも可愛らしくって◎。
キャロルへの憧れから愛情へと変わる過程。
そしてその世間的には間違った感情に揺れながらも抑えきれない感情。
やっぱり、彼女たちには幸せになってほしいなぁと思わずにはいられない。

本作を観ていて一番思うのは、やっぱり好きな人は好きな人と一緒になるのが
一番だということ。
それは、どのような形であれ、やっぱり周りの人がとやかく言うもんじゃない。
特に、本作で取り扱うマイノリティ側の恋愛もそう。
本人同士がこんなにも求め合っているのに、社会のせいでダメになっちゃうのは違うでしょう。

現代社会でもゲス不倫だなんだと、色恋沙汰が叩かれる時代になっていますが、
もう、ほっといても良いんじゃないかなって。
もちろん、記事がでたら興味本位で見てしまいますが、文句を言う人にピンとこないんですよね。
どの立場で言ってんだろうって。

失礼。
ちょっと話がずれてしまいました・・・。

総括。
とにもかくにも主演二人の素晴らしさに持って行かれた本作。
演出についても良かった部分がチラホラ。
カメラワークも特筆すべき部分があって、二人のアップを交互に交互に映し出す。
彼女たちの表情をグッと見入ることができたんです。
少しの時間軸をずらして描く感じも◎。
オープニングに終盤のシーンを少し流し込み過去にさかのぼる。
そこからオープニングシーンへと繋がり、最後の展開へと繋がる。
そこもグッと見入ることができた理由の一つ。
とても丁寧な作品といった印象。
二人の女優の気品や美しさ。
とても満足のいく作品でした。

≪点数≫
  7点
                                           (17.05.06鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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