2017-06-29 Thu

2015年制作 韓
監督:クァク・キョンテク
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
雨が降りしきる釜山で、帰宅途中の小学生の女の子が何者かに誘拐されるという事件が起きる。刑事コンは彼女の安全のため極秘で犯人の行方を追うものの、相手からは何の連絡もないまま時間だけが過ぎていく。一方、娘を誘拐された両親は救いを求めて占い師を訪ね歩くが、誰もが少女の死を告げるばかりだった。
≪感想≫
またもや韓国映画。
時は1970年代。
韓国・釜山でお金持ちの娘が誘拐されるという事件が起こる。
母親が信頼する占い師とその占い師の口から出てきた刑事が、
事件を追う事になるが・・・。
占い師と刑事のバディものとも言える本作。
ただ、そこまでバディ感は強くなかったな。
というか、そこまでド派手な感じじゃなかったな。
というのも。
本作って実話を基に作られた作品で。
純度何%なのでしょうか・・・。
実話という事で、ある意味リアリティ寄りになっていて。
それが、エンタメ性を排した形になって少し物足りなかったのも事実。
だって、そもそも占いってリアルとは少し別の所に存在する事情ですもんね。
占い。
何事にもなんらかの理由があると思っている僕的には、占いは
信じる対象ではなくって楽しむ対象。
良い事だけは信じます的なスタンダートな捉え方。
先にも書きましたが本作は純度何%だ?
こんなにも占い師の言う事聞くのかな。
信じていないようだけど、結構、大きな部分を信じていたりして・・・。
藁にもすがる思いなのかもしれませんが、ちょっと、いくらなんでも感がありましたよ。
あと、占い師の発言で共犯者がいるかもしれなかった件は解決したのか??
なんだか全体的にこの占い師の占いは玉虫色で靄がかっていました。
演者について。
本作の見所はこの主演2人とも言えるんじゃあないでしょうか。
刑事コンを演じる、キム・ユンソク。
占い師キムを演じるユ・ヘジン。
二人とも韓国映画ではよく見る役者さん。
特にキム・ユンシクは大好きで。
彼の出てくる作品は良い作品が多いんですよね。
悪役も善役もできる素晴らしい役者さん。
本作では正義の男を演じていました。
泥臭いんだけどシブくてカッコよかったです!!
脇を固める方達もよかったですね。
特にコンの邪魔をする中部支部の奴ら。
キムの師匠である導師。
こいつらがまたクズ中でクズで。
最後の最後までこいつらが得する形になってしまっていたのはとっても不快でした。
これも役者さんたちの面構えが良かったのもあるのでしょうね。
ただ、やっぱりこの終わり方には納得がいかない。
一応、ほっこり終わったように見えますが、実は悪党どもは何も制裁を受けていないんですよね。
この汚職系の流れはいかにも韓国風。
お国柄もあるのかな。
先日観た「インサイダーズ/内部者たち」の悪党どものクズっぷりもひどかったもんな。
本当に不快に感じましたよ。
とにもかくにも。
役者さんたちはとても好感触。
ただ、ストーリーに対しては不満たっぷり。
特にこれが実話だっつーからさらにたちが悪い。
ちょっとむむむな作品でした。
≪点数≫
4点
(17.04.29鑑賞)

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