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No.1322 『最強のふたり』
No1322 『最強のふたり』

2011年制作 仏
監督:エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ

≪キャッチコピー≫
『さぁ、人生に繰り出そう。』

≪ストーリー≫
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。

≪感想≫
実話を基にしたお話。

全身麻痺の富豪とアフリカ系移民のならず者。
そんな二人が出会い、交流し成長していくっつーお話。

気持ちの良い作品に仕上がっておりました。
キャラクターについて。
まずは何と言ってもこのアフリカ系移民のドリスが良かったです。
最初は、空気も読まなくっていかにもスラム出身のならず者。
身体障がい者のフィリップに対してもガンガン距離を詰めていきます。
もちろん腹が立つんだけどどこか憎めないキャラクターなんですよね。
心の芯の部分は腐ってない感じの男。
そしてこのドリスがフィリップと交流していく内にどんどん成長していく。
元々秘めていた優しさや思いやりをしっかりと表に出せるようになって。
彼の成長譚としてとても良く描けていたなぁと。
ちょっと度が過ぎるジョークもありましたがそこはご愛嬌(苦笑)。 
それがフィリップの心を癒しもしたんですもんね。

全身麻痺の大富豪、フィリップ。
彼に関しては正直、成長したかというとそこまでかもしれません。
ただ、彼も全身麻痺になって、ドリスと出会って、また新しい世界へ一歩
踏み出す事ができたんですよね。
ドリスも言っていましたが、彼は元々タフな男なのかもしれません。
終盤、ドリスと離れてまた心を閉ざしたときはちょっと、マッチポンプ感がありましたが、
それでも最後はまたあの笑顔が見る事ができたので良しとしましょう。

サブキャラ達も粋なメンバーばっかり。
フィリップの屋敷で働く面々はみんなキャラが立っていて素敵な人々ばっかり。
助手のおばちゃん、イヴォンヌや代筆担当的な女性秘書のマガリー。
先輩介護士のマルセル等々。
どの方もどこか朗らかで楽しい方々。

フィリップの娘やその彼氏もいい味出していましたね。

とにかく各キャラクターがしっかりと立っているのが印象的でした。

本作が訴えるメッセージについて。
本作は障がい者との交流の仕方とは?的な問いかけのお話だったのかなと。
障がい者の現状や生活は本当はもっと苦しくって大変だと思うんです。
本作では、その大変さはそこまで重々しく描いていなくって。
むしろ、フィリップはそこまで悲観的でもないし、むしろ自分を健常者と同じような
目線で扱ってほしいという心意気さえ見えました。
だからこそドリスのようなガサツな男に心を開いたのでしょう。
フィリップのような人たちとのかかわり方。
本作のドリスのような接し方が決して最良かとは言いませんが、ただ、フィリップに対しての
距離の取り方はとても絶妙で素敵だなって。
それこそ、タイトルにもある通りこの二人の関係は「最強」なのかなって。
心がほっこりとしました。

障がい者との接し方もそうですが、健常者にしても人と接するという普遍のあり方を描いた本作。
ストーリー、演者、そして音楽も良かったです。

満足の一作。

≪点数≫
  7点
                                           (17.02.05鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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