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No.1319 『ズートピア』
No1319 『ズートピア』

2016年制作 米
監督:バイロン・ハワード/リッチ・ムーア

≪キャッチコピー≫
『そこは、動物たちの<楽園>…のはずだった。』

≪ストーリー≫
ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。

≪感想≫
ディズニーアニメ。
ディズニーアニメと言えば「アナと雪の女王」が大ヒットしましたね。
私、実は観ておりません・・・。
歌は映画館の予告で山ほど聴いたんですけどねー。

ま、それは置いといて。
動物たちの世界でウサギのジョディが警察官になるっつーお話。

とんでもなく良くできた作品でした!!

良かった所。
まずルックが最高にキュート!!
冒頭のジュディの子どもの頃のお話を観ているだけで、すぐにはまってしまいました。
めちゃくちゃ可愛らしいんですよね。
表情とか仕草とかがすっごい愛くるしい。
他にも色んな動物達が出てくるんですがいちいち楽しい。
例えば、ジュディの相棒となるキツネのニック。
ニックの子ども時代も可愛らしかった。
羊のベルウェザー副市長もキュートでしたし、ニックの悪仲間のアイツ(名前が分かりません。)も
見た目は可愛らしいチビギツネなのに中身は・・・的なキャラも最高。
ネズミマフィアのMr.ビッグもゴッドファーザーチックな感じで楽しかった。
人気歌手のガゼルの見た目もクールでイケていましたね。
エンディングのガゼルの横で踊るトラ達もやけにクオリティが高くってカッコ良かったです。
あとは細かい描写までも楽しかったり。
ズートピアの中にネズミの世界があって多種多様な生物が共存しているんですが、
そこでの追っかけっこのシーンとかも楽しかったなぁ。
他にも他にも。
中盤の謎の麻薬的な薬を作っているワルヒツジの描写もいかにもって感じで◎。
あとは、何と言ってもナマケモノのフラッシュとのやりとり。
見た目も行動ものんびり憎たらしいやつ(笑)
ジュディとのやりとりや後のスピード違反の件は思わず吹き出してしまいました。
とにもかくにも観ていて楽しくなるキャラクター達、作品の世界観はとても素晴らしかったです。

物語について。
本作の何が素晴らしいってキャラクターもそうですが、ストーリーがとても秀逸なんですよね。
すでにいろんな所で語られているので二番、三番煎じは否めないのですが、本作って、
人種差別や偏見の問題を上手く描いた作品なんです。
草食動物であるジュディ。
草食動物には警官なんてできっこないと嘲笑されるも「努力すればなんだってできる」と
持ち前のガッツで夢をかなえたジュディ。
警官になっても、駐禁係に任命されたり、やっぱりどこかで小馬鹿にされている現状。
それは僕達が生きている社会でも、女性蔑視や、黒人差別、いろんな場面で見受けられる、
「区別」ではなく「差別」。
そして、ジュディもまた心の中では肉食動物の事を差別していたりして・・・。
ここら辺を観ていると、こっちの心もチクリとね。
やっぱり僕らもどこかで他人の事を「区別」している部分があって、境界線が曖昧なのですが、
どこかからそれは「差別」になってしまう。
これだけいろんな人と交流ができる社会になってきているのにそれはやっぱり寂しいよなぁって。
そんなこと思ったり。
草食のジュディ。
肉食のニック。
ジュディは自らの過ちを反省し、ニックはそれを受入れ赦す。
これに尽きる!!
お互いが歩み寄ってこその「共存」。
本作って、一応ハッピーエンドで気持ちの良い着地をしておりますが、実は、
そこら辺のセンシティブな部分は あまり解決していないんですよね。
ただ、彼ら彼女らの未来は少しずつ改善されより良い状況になるのではと 思わせる。
この作りがまた上手いなと。
これからの僕達の世界もよりよくする事はできるのではないか。
これまた、そんなこと思ったり。
そんな普遍的で大きな問題を可愛らしいキャラクターとポップなアニメで上手に描いていて。

本当に老若男女、誰もが楽しめるそして、考えさせられる優れた作品でした!!
いつか僕にも家族ができ子供ができたとしたら、必ず観せてあげよう。

おっと、そうそう。
本作、アカデミー長編アニメ作品賞にノミネートされたみたい。
受賞は堅いんじゃあないでしょうか!!!!

追記・・・やはり本作はアカデミー長編アニメ作品賞を受賞しました。
     やったね!!

≪点数≫
  9点
                                           (17.01.28鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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