2017-04-12 Wed

2014年制作 韓
監督:三池 崇史
≪キャッチコピー≫
『日本全国民が、敵になる――』
≪ストーリー≫
少女が惨殺される事件が起き、殺人事件の懲役を終えたばかりの清丸(藤原竜也)が指名手配される。清丸を殺せば10億円の謝礼を支払うという新聞広告が出され、身の危険を感じた清丸は福岡県警に自ら出頭。清丸の命が狙われるという状況下、警視庁警備部のSP銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)は凶悪犯を移送することになる。
≪感想≫
木内一裕の同名小説の実写版。
私、原作本は読了済。
この設定がとても新鮮で楽しみに読んだ記憶があります。
感想はまぁまぁまぁ。
少し忘れかけております(苦笑)
さて映画版は・・・。
映画としては良かったものの、お話的にはすっごい嫌いかなぁ・・・。
良かった所。
悪役のクズっぷりが最高で最悪でした。
本作の悪役、藤原竜也演じる清丸国秀。
コイツが最初っから最後まで一貫してクズ野郎でして。
もうねぇ、言動一つ一つが嫌な感じで観ていてとんでもなく不快になるんですよね。
これは、作り手の意図通りでまんまとこっちはそれに乗せられた的な・・・。
とにかく嫌いなキャラクターでした。
清丸を警護するSP組。
後に書くので主役の銘苅は置いといて、相棒の白岩篤子が良かったな。
ちょっと何を考えているのか分からない感じが、演じている松嶋菜々子さんと
マッチしていて◎。
一か所だけアクションが凄かった部分が。
それは、中盤トレーラーが高速で突っ込んでくるシーン。
あのシーンは、ハリウッドの二番煎じっぽいと言えば元も子もないのですが、
邦画のアクションにしては頑張っていてイケていましたよ。
良かった部分はこのぐらい。
あとはねぇ・・・。
色んな所にツッコミ所が多すぎる!!
そもそも。
孫娘を殺された蜷川はなぜこのようなやり方で清丸を殺そうとしたのか。
こんなに金も権力もあるならもっと上手なやり方があろうに。
例えば、凄腕の殺し屋を雇うとか。
例えば、清丸の居場所を突き止めたら警察の一部だけを買収して、清丸を拉致らせるとか。
清丸を他人に殺させて気がまぎれるのかなぁ・・・どうせなら自分でいろいろ復讐したいんじゃないかなぁ。
まぁ、そこら辺は100歩譲ったとして。
警察の対応。
僕が警察側なら、まず清丸に変装させるけどなぁ。
少なくとも坊主にしたりね。
あと、最後の展開って警察側がなんでみんな味方になっているんだ??
清丸、射殺許可が下りていましたよね。
なんで誰も殺そうとしないんだ??
それまでは、あんなに誰もが清丸を狙っていたんですよ。
しかもお金と言う単純な理由で。
どうして、あんなに清丸ががら空きなのに殺されないんだろうって。
清丸がすっごい嫌なヤツなだけに、こっちは早く誰か始末してくれぃ!!
なんてやきもき。
あとねぇ・・・。
たぶんこれがリアルだとすぐ清丸殺されている気がするなぁ・・・。
狙う方、狙われる方、みんなが鈍重でね。
どっちも穴だらけなんですよね。
そこら辺もやきもき。
ツッコミ所は他にも山ほど。
細かい所で言えば、伊武雅刀さんの福岡弁が妙に気持ち悪いなとか。
清丸警護の際、あんなに拳銃バンバンやっているのに、どうして防弾チョッキを着ていないのかなとか。
白岩もあんなに優秀なキャラクターなのに時折、スキがあり過ぎとか。
だって、清丸に途中逃げられるシーンとかちょっとコントでしたもん(苦笑)
あと、これが一番の引っ掛かりなんですけど、そもそも銘苅があそこまで守る事に
固執したことが納得できないんですよね。
仲間を殺されたり、どんなにクズ行為を見ようとも最後の最後まで守り続ける。
観ているこっちも清丸同様
「すっげえ・・・。」
って思わずつぶやくぐらい。
彼が一番サイコパスなんじゃないでしょうか(苦笑)
今回の物語の後日譚はどうなっているのでしょうか。
恐らく、不幸になっている人の方が多いんじゃないでしょうか・・・。
そこら辺がやっぱり納得いかないというか、受けつけなかったんですよね。
なんともモヤモヤと後味の悪い作品でしたよ。
全体的に作品としての出来は良かったのですがストーリーは嫌い。
小説は読めたんですけどねぇ・・・。
やっぱりクズ役を演じた藤原竜也さんが素晴らしかったという事なのかな。
≪点数≫
2点
(17.01.01鑑賞)
こちら原作本。

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