2017-03-03 Fri

2015年制作 邦
監督:佐藤 信介
≪キャッチコピー≫
『ようこそ。絶叫のZQN<ゾキュン>パニックへ。』
≪ストーリー≫
漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄(大泉洋)。そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウイルスに感染して襲い掛かってくる。慌てて趣味の射撃で所持する散弾銃を手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。出会った女子高生・早狩比呂美(有村架純)と逃げるが、彼女は歯のない赤ん坊のZQNにかまれて半分ZQN半分人間という状態に。比呂美を連れてショッピングモールに逃げ込んだ英雄は、そこで藪(長澤まさみ)という勝気な看護師と顔を合わせる。
≪感想≫
同名人気漫画原作の本作。
日本全土に謎のウイルスが蔓延。
感染したものはゾンビになるというパニック物語。
またもや漫画原作の作品を鑑賞。
さっそく感想を・・・。
おお!!最高のゾンビ映画に出会えたぞ!!
日本でもこんな作品ができたのは嬉しいですねぇ・・・。
良かった所。
ゾンビシーンが最高だった。
まず、本作はR15指定という事でグロ描写がハンパなかったっす!!
ゾンビの造形、派手に銃でぶっぱなされるシーンとか最高にグロかったっす。
最初は気持ち悪いなぁなんて観ていましたが、クライマックスともなるとそれが、
とっても良かったりもして。
もっとグロを、もっとグロを!!
クライマックス、ゾンビがガンガンにぶっぱなされるシーンはカタルシス爆発でした。
パニック演出も素晴らしかったです。
冒頭の、街にゾンビが出現して徐々に徐々に混乱していく人々。
何が起こっているのか分からずに逃げ惑う人たち。
方やピンとこなくって写メ撮っている学生がいたり。
方やゾンビに気付いて逃げ惑う男がいたり。
このシーンは本当に怖くって力入りまくりの緊迫したシーンでした。
タクシーの中の件も良かったですね。
先に書きましたが、ゾンビがメチャクチャグロくって気持ち悪かったので怖さ倍増。
運転手や政治家らしき男との攻防も最高にアツくなりましたよ。
ストーリーも最高。
本作って負け犬、英雄の成長譚でもありまして。
冒頭、完全に負け犬キャラの英雄。
漫画家になりたいけど鳴かず飛ばずでアシスタントをしている英雄。
彼女にも愛想を尽かされて説教されても言い返せない始末。
恐らく、英雄自身も自分のへなちょこさに気付いているはず。
それが、世界がひっくり返って自分を奮い立たせる。
中盤、ロッカーの中から飛び出すシーンがあるのですが、僕もどちらかと言うと、
そっち側の人間なので、英雄が、何度も何度も頭の中でイメージをする場面を
観てはグッときていました。
そして、咆哮と共に飛び出したとき!!
英雄は真のヒーローへの一歩を踏んだ訳ですよ!!
シビれますねぇ!!!!
クライマックスのゾンビとの戦闘シーンもカッコ良かった。
比呂美ちゃんが
「英雄君といると大丈夫な気がする。」
的な言葉には、思わず
「うんうん、分かるよ。」
なんて思っちゃう始末。
とにかく、この英雄の成長にはシビれましたよ。
演じたのは大泉洋さん。
私、実は原作漫画を途中までですが読んだことがありまして。
もうねぇ、これがまたそっくりなんですよね。
ちょっとダメっぽくてイモっぽくてさえない感じが(苦笑)
大泉さんは、本当にどんな役でもできる素敵な俳優さんですな。
キャラで言うと、半分人間、半分ゾンビの比呂美ちゃんも良かったです。
中盤で、メチャクチャ強いシーンがあって、これで英雄たちを守ってくれるのかな?なんて思いましたが、
最後まで守られてばっかり。
もうちょっと、活躍してくれても良かったのになんて思いましたが、これはこれでアリなのかな。
余計に英雄の素晴らしさを際立たせることができたので。
彼女は、今後、活躍の場があるでしょう。
あとは、脇を固めるキャラもなかなか素晴らしかったです。
偏見かもしれませんがニート描写も◎。
あの、社会を知らない感じ、いきがっている感じ、ちょっと抜けている感じが良かったです。
良くも悪くも世間知らずと言うかね。
先に書きました素晴らしい演出も相まって最後の最後まで緊張感、緊迫感溢れる作品に。
ひっさしぶりに目が離せない作品に出会いましたよ。
とにもかくにも。
ゾンビ映画で久々に大満足の作品が登場。
以前、同じく邦画でゾンビ映画の「Zアイランド」なんて作品がありましたが、
数段こちらのほうが面白かったです。
漫画原作で「進撃の巨人」シリーズなんて作品がありましたが、数段こちらのほうが面白かったです。
いやぁーー、最高!!!!
とりあえず、原作も終わっているようなので読んでみよっと。
≪点数≫
9点
(16.12.04鑑賞)
こちら原作漫画。
絶対読むんだ。

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