2017-02-27 Mon

2016年制作 邦
監督:黒沢 清
≪キャッチコピー≫
『あの人、
お父さんじゃありません。
全然知らない人です。』
≪ストーリー≫
刑事から犯罪心理学者に転身した高倉(西島秀俊)はある日、以前の同僚野上(東出昌大)から6年前の一家失踪事件の分析を頼まれる。だが、たった一人の生存者である長女の早紀(川口春奈)の記憶の糸をたぐっても、依然事件の真相は謎に包まれていた。一方、高倉が妻(竹内結子)と一緒に転居した先の隣人は、どこか捉えどころがなく……。
≪感想≫
なんじゃこりゃ!!
こんな雑なストーリーはひっさしぶりだなぁ。
良かった所は1点だけ。
それは・・・香川照之力爆発!!
なんでしょう、彼自身の中で、その行動は正当なことで、周りの人なんて関係ない。
自分の思うとおりに、ただ生きているだけ。
不信感もハンパないし最高のサイコパスキャラでした。
先日観た「ヒメアノ~ル」の森田剛君もなかなかのもんでしたが、理由がわからない分、
本作の方がより怖かったです。
彼がなんでこうなってしまったのか、こういうことをするのかが全く描かれていないんです。
普通は、この描き込みでは物足りなさを感じるのですが、本作の場合はそれが良かったなって。
怖さ倍増で、もう少しコイツの事を見ていたいとさえ思ってしまいましたよ。
とにかく恐ろしい男でした。
良かった所はこんぐらい。
あとはダメダメ。
一番ダメな所は、謎の男(香川照之)以外のキャラの行動がおバカすぎ!!!!!!
主人公の高倉。
コイツの行動がバカすぎてバカすぎて。
コイツもサイコパスなんじゃないかと思うくらい。
例えば、昔の事件の生存者の娘への対応。
めちゃくちゃぞんざいに扱っているし・・・。
そもそもコイツは心理学的な勉強もしているんでしょう。
サイコパスの研究をしているみたいでしたし・・・。
それが、他人や家族に対してああいう態度を取るかねぇ。
コミュニケーション能力ゼロかと思うくらいダメダメでした。
あと、謎の男に対する行動も雑すぎ!!
怪しいのであれば。
元刑事なのであれば。
以上犯罪者を専門としていたのならば。
もっともーーーーっと、巧い対応があったでしょうに!!!!
思い返すともやもやいらいら。
高倉の嫁。
なんで謎の男に洗脳されてしまったの??
あんなに不審に思っていたのに・・・・なんで??
序盤のシチューを持っていく件もなんでだろう??って・・・。
まったく納得がいきませんでした。
謎の男の娘。
彼女は唯一平静を保てていた人間。
あんなに隙だらけの男であればもっとやりようがあったろうに。
あそこまで、謎の男に洗脳されているのかが全く分からない。
ぜんっぜんピンときませんでした・・・。
そしてそして・・・・。
一番ダメなのは警察官全般!!!!!
もうねぇ、こいつらはすっごい無能!!!!
例えば、簡単に取調室から逃がし過ぎ!!とか。
例えば、謎の男の真相に近づいた高倉の後輩野上。
彼も、謎の男に不用意に近づきすぎ!!とか。
例えば、謎の男に疑いがかかっているのに無視し過ぎ!!!とか。
とにかく、一つ一つの行動が納得いかない。
何のために君たちはいるんだ!!!!!!
もうねぇ・・・怒りと言うか呆れると言うか。
これで、一気に点数が下がってしまいました。
とにもかくにも。
香川さんの怪演は素晴らしかった!!
ただ、その他の人々は全然ダメ!!
本当にトホホな作品でしたよ。
≪点数≫
2点
(16.12.02鑑賞)

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