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No.1289 『この世界の片隅に』
No1289 『この世界の片隅に』

2016年制作 邦
監督:片渕 須直

≪キャッチコピー≫
『昭和20年、広島・呉。わたしは ここで 生きている。』

≪ストーリー≫
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。

≪感想≫
2016年、アニメで話題となった作品「君の名は。」。
時を同じくして、口コミでヒットを飛ばしている作品がありまして。
それが本作。

穏やかな絵柄なのか。
戦時中のお話だからなのか。
なかなか話題にも挙がらず上映館も少なくって。
おまけに、本作の制作はクラウドファンディングで作られたんですって。
(クラウドファンディングとは、不特定多数の人が通常インターネット経由で
他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うこと)

ブログ、twitter等々で大絶賛の記事を見るようになったので、これはと思い
劇場にて鑑賞してきましたよ。

さてさて。

噂に違わぬ大傑作でした!!!!
僕的には「君の名は。」よりもこちらの方が大切な作品になりました。

第二次大戦中の広島を描いた作品。
これまでの戦争映画は、重々しく、戦争の悲惨さを描いた作品が多々。
沖縄生まれの私は、そのような作品を沢山見てきたわけで。
米軍基地も身近にあるし、親や祖母からはよく戦争の話を聞いたりしていました。
他にも、その当時を知る方から戦争の悲惨さや二度と起こしてはいけないという、
強い想いを聞かしてもらうこともあって。

本作は、これまでの戦争映画、反戦映画とはまた違ったテイスト。

戦争の中での生活を淡々と映し出す。
そこには暖かい笑いあり、涙ありの本当にどこにでもあるような生活。
普遍の形。
ただ、そのすぐ傍には、あの悲惨な戦争の影があって・・・。
当時の感じって、きっとこんな風だったのかなぁって思ったり。
日々鳴りやまぬ空襲警報。
ただ、それもしまいには慣れてしまって、
「今日の警報は空警報なのかなぁ。」
「あら、今日の警報は本当だったよ。」
なんて、軽口叩いたり。
「戦争」と言うものがどういうものか。
「死」がすぐそばにあるという現実。
それが、ピンとこない社会、生活。
日々、穏やかに、家族のために勤しむという日常。
その暖かい日常がとても素晴らしくってね。

そんな暖かな日常が一変するのは、「戦争」の被害が身近ではなく、
自分の生活に入り込んできた時。
すずの姪っ子が犠牲になり、すずも片手を失ってしまったとき。
いかに戦争と言うものが残忍で怖いものかを突きつけられる。
そこからは怒涛の悲劇的展開。
悲しみは連鎖し、悲劇は繰り返される。
広島には原爆が落とされ、さらなる犠牲者を生みだす。
・・・・・。

すずら家族は変わらない事を選ぶ。
この世界の片隅に自分の居場所を確立し、逞しく生きていく。
自分の居場所は、どこでもなく自分がいる場所なんですよね。
クライマックスの展開には涙を流しながら鑑賞してしまいました。
月並みですが、「戦争」による被害はこれ以上だしてはいけないんですよね。
先に書きましたが、これまでも戦争を描いた作品は多々あって。
その中でも、こんなにも素晴らしい作品も多々あって。
それでも戦争は無くならない。
特に、今の日本は少し戦争に向かって歩いているような気がしたりもする。
世界情勢に乗って変わっていくことも必要だけど、このような経験をしている国だからこそ、
そこへ向かう事は間違っていると思える強さが必要なんじゃないのかなって。
むむむ・・・・綺麗ごとなのかなぁ。
ただ、どうしてもこの思いは変える事は出来ないんだよなぁ。

あと、本作はキャラクターも素晴らしかったですよね。
主役のすずさん。
その「自然」なキャラクターはとても愛くるしく、愛すべき女性。

そんな彼女を取り巻く人たちも暖かくて優しい人たちばかり。
怒りや悲しみ、そして苦労もたくさんあるんだけど、その中でも
小さな幸せや喜びもたくさんあって。
その小さな幸せを大事に生きている人たちはとても素敵だったんですよね。
彼ら、彼女らの幸せのあり方がとても綺麗に見えてね。
そこにもグッと、ウルッと。

とにもかくにも。
今までの戦争映画とはまた違った本作。
老若男女、全ての人が観てほしい、いや、観るべき作品だと思います。
学校で流しても良いんじゃないかなぁ。
ぜひぜひご検討を!!!!

おっとそうそう、本作の魅力はそのストーリーや演出、音楽、どれをとっても素晴らしかったのですが、
何と言ってもすずを演じたのん(能年玲奈)さんの声が見事にマッチしていまして。
のんさんはこれまでテレビ等で観た事があって、その自然なキャラクターを
微笑みながら応援しておりました。
そんなのんさんの声が本作のすずさんのキャラと見事にマッチしていたんですよね。
プライベートでは色々ごたごたもあって改名までしたのんさん。
今後も頑張ってほしいなぁ。
全力で応援したいと思います!!

≪点数≫
  10点
                                           (16.11.26鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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