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No.1283 『君の名は。』
No1283 『君の名は。』

2016年制作 邦
監督:新海 誠

≪キャッチコピー≫
『まだ会ったことのない君を、探している』

≪ストーリー≫
1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。

≪感想≫
2016年最大のヒット作である本作。
巷の評判が尋常じゃなく、映画好きならやはり鑑賞せねばいけないのかと
勇んで映画館にて鑑賞してきました。

アニメはともかく、恋愛要素の強めの作品って自分に似合わないというか
肌に合わないんですよねぇ・・・。

まぁまぁまぁ。

監督は新海誠さんというお方。
アニメファンの中では有名なお方でこれまでも何作か出しているみたい。
僕も「ほしのこえ」という作品は鑑賞しました。

とにかく画がすっごい綺麗で細やかという印象があります。

本作について。

すっごい刺さる作品かと言うとそうでもなかったですが、良い作品でした。
映画館で観て良かったなと。

良かった所。
やっぱりその圧倒的に細やかな描写。
景色がまずとても美しい。
田舎描写の田園風景や都会の街並み。
すっごいリアルで綺麗。
その中に入り込みたくなるような美しさでした。
あと星空描写、彗星描写はとても美しかったですね。
もっと見ていたいなぁと思えたぐらい素晴らしかったです。

アニメーション的にもとても素晴らしくって。
主人公の動きがとてもリアル。
三葉と四葉が舞い踊るシーンはとても幻想的な動きを見事に
表現されていてシビれましたよ。
実は、前回観た「ほしのこえ」では、本作と同様、景色やメカ描写は
とても素晴らしかったんですが人物描写が急にアニメアニメしていて、
バランスが悪かったように感じたんです。
本作に関しては、人物のデザインもとても上手になっていて、
美しい景色とマッチしていたように感じました。
キャラ達もとても魅力的なルックでこれだけでもう合格点をあげたいくらい。

音楽が素晴らしかった。
主題歌を担当したのはRADWIMPSというバンド。
彼らの音楽を上手に映画とリンクさせていてとても素晴らしかったな。
僕はRADWIMPSは昔、聴いていた事があって、アルバム「RADWIMPS 4〜おかずのごはん〜」は
名盤じゃないでしょうか。
好きなバンドの1組です。
そんな彼らの曲がPV的に映画とリンクさせていて。
恐らく、RADもこの映画のために詞を書いて曲を書いたのではないでしょうか。
とっても良くできていたんですよね。
「前前前世」が流れるシーンはとてもアガッったし。
「スパークル」のピアノがポロポロ流れるシーンはグッときたし。
とにかく曲と作品が見事にマッチしていて素晴らしかったです。

アニメーション、音楽どれをとっても素晴らしかった本作。
それをドデカイ画面で観る事ができた。
それだけでもう大合格な訳で。

ただね・・・。
ここからは少し引っかかったところ。

ストーリーがちょっとなぁ・・・・。
ある日目が覚めたら、知らない奴と体が入れ替わっているという設定。
別にそれはいいんですが、それに対する主人公達の対応がまず、ピンとこない。
もっとやるべきことはあるんじゃないかなぁ。
周りの友達たちもそう。
もっとやるべきことはあるんじゃないかなぁ。
そもそも、瀧と三葉はなんでこんなに惹かれあっているのか???
好きになるまでの過程があまりにも短絡過ぎるというか、ピンとこなかったんですよね。
それをいっちゃあおしめえよ的な発言かもしれませんが、まずこのとっかかりが、
少しひっかかってしまってねぇ・・・。
先に挙げた良い部分とテンポ良い展開で、最後まで持っていかれた感がありますが、
後々考えてみると、いくらなんでも感が生まれてきて。

あと、思ったのが、本作ってただの青春恋愛作品であれば良かったんです。
そのファンタジックな作風も、夢があって素敵じゃんってな感じになったのですが、
本作は本質は恋愛的な要素が強いのに、自然災害を映画いていて。
そこが実はとても重々しくってね。
恐らく、3.11的な事も含まれているんでしょうが、それが少しポップからリアル寄りになってしまって、
細かい引っ掛かりが増えてしまったんですよね。
この部分は少しもったいないなって。

鑑賞後、とても爽やかな気分になったのですが、いろいろ考えるとちょっと重々しく感じて、
それならいちいちと、ひっかかってしまう。
もうすこし軽やかな作品、ストーリーにしていただけると良かったと。

何度も書きますが、観ている時はとても満足していたんです。
それは先に書きましたが、音楽だったり、画力だったり、テンポだったりするんでしょう。
あと、物語の肝とも言える瀧くん、三葉の「夢」の中での物語。
観ているこっちも少しぼやぁっと観ている感覚だったのかなぁって。
上手く考えがまとまらないまんま、最後まで突っ走る。
そして、演出で心をグッと掴み取られる。
やっぱり良い作品だったんだろうなぁって。

とにもかくにも。
2016年、最大のヒット作となった本作。
基本、悪いやつもでないし、夢のある素敵なストーリーですので、老若男女、
誰が観てもそれなりに満足させてくれる良作だと思います。
特に10代、20代前半ぐらいまでの方にはベスト級の作品になっても
おかしくない作品になるかもしれません。

おススメですよ!!

≪点数≫
  7点
                                           (16.11.17鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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