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No.1272 『太陽』
No1272 『太陽』

2015年制作 邦
監督:入江 悠

≪キャッチコピー≫
『人は選ぶのか、
    選ばれるのか』

≪ストーリー≫
バイオテロによって人口が激減してしまった21世紀初頭の世界で、ウイルスへの抗体を持った新しい人類が誕生する。優れた知能と若く健康な肉体を誇る彼らは、自分たちをノクスと呼んで社会を支配するように。しかし、紫外線に耐えることができずに夜間しか活動できない弱点があった。一方、ウイルスの感染を免れた旧人類はキュリオと呼ばれ、ノクスから見下される存在になっていた。キュリオの青年・鉄彦(神木隆之介)はノクスに憧れるが、幼なじみの結(門脇麦)はキュリオの復権を願っていた。

≪感想≫
大好き「SR サイタマノラッパー」シリーズの入江悠監督最新作。

基は劇団イキウメによって上演された舞台劇なんですって。

これまでも舞台を映画化した作品はありましたね。
パコと魔法の絵本」「曲がれ!スプーン」「サマータイムマシン・ブルース」あたり。
あまり良いイメージは無いかな。

さてさて・・・。

うーーーん、ちょっと嫌いよりかな。
作り手としては良いことなのでしょうが、とても不快なシーンがいくつかあったんです。

一つは、中盤の結が拓海に強姦されるシーン。
これがとんでもなく長く感じてしまって、ずーっと居ても立っても居られない不快な気持に・・・。
やっぱりこの手のお話は嫌いだし見たくないです・・・。

もう一つは、村を出て行った鉄彦の叔父、克哉の行動や言動の一つ一つ。
これがまた、鬼のようなクズっぷり。
モラルのかけらも一切なくって外道極まりないんですよね。
本人の中に正義は有るのでしょうが、ちょっとピンと来なかったり。
こいつがやっている事、全て裏目裏目になっているし、そもそもこの村が
排他的になっているのもこいつのせいだし。
かと言って、反省するでもなく飄々と帰ってきてはトラブルを巻き起こす。
なんじゃこいつは!!ってね。

そもそも、本作って展開が速すぎたのかな。
立て続けにいろんな出来事が起き続けてちょっと食傷気味に。
もう少し丁寧に描いてくれればなって思ったりもしました。

重いお話なだけに色々考えさせ垂れる事も多々。
例えば本作の世界感。
ノクスとキュリオという人種について。
現代で言う所の過疎化した村と都会の町みたいなものなのかなとか。
ノクスの人々が悪く描かれるお話なのかなと思ったらそうでもなかったり。
むしろ、キュリオの人々がめちゃくちゃクズに見えたりも。
ちょっと、以前観た韓国映画「黒く濁る村」を思い出したり。
ただね、やっぱりピンとこなかった部分も。
ノクスは何をしたいのか。
キュリオは何をしたいのか。
そもそも共存できるんじゃないのかなって。
だって、キュリオの勝彦とノクスの森繁があんなに簡単に仲良くなれたんですよ。
こんな単純なふれあいがいろんな場所で起こりうるだろうに。
そこでいろんな奴らが仲良くなったりするだろうに。
仲良くなる事に禁止されているようでもなかったし。
管理自体も甘々だったし。

全体的に勢いは感じられたのだけど、なんだか良く分からないまんま
終わっちゃったなという感じ。

風景は綺麗だったな。
勝彦達がじゃれあう雑木林や、ラストの車を走らせる風景。
観ていて、とても気持ち良かったです。

総括。
色々と考えさせられる作品でしたが、やっぱり嫌い・・・・かな。

≪点数≫
  3点
                                           (16.10.21鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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