2017-01-04 Wed

2015年制作 米
監督:クエンティン・タランティーノ
≪キャッチコピー≫
『クセもの8人、全員ウソつき。生き残るのは誰だ!』
≪ストーリー≫
雪が降りしきる中で馬を失った賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)は、同じ稼業であるジョン(カート・ラッセル)と彼が捕らえたデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車に同乗する。途中で保安官を名乗るクリス(ウォルトン・ゴギンズ)を拾った馬車は、猛吹雪から避難するためにミニーの紳士洋品店へ。メキシコ人の店番ボブ(デミアン・ビチル)や怪しげな絞首刑執行人オズワルド(ティム・ロス)などの存在にジョンが強い警戒心を抱く中で、事件が起こる。
≪感想≫
大好きタランティーノ監督最新作。
これまでも、「ジャンゴ 繋がれざる者」「イングロリアス・バスターズ」「レザボアドッグス」等々。
数々の作品で私を楽しませてくれている監督さん。
本作も、もれなく素晴らしい作品に仕上がっていました。
まず宣伝がすでに楽しそうだったんですよね。
ワンシチュエーションで、8人の登場人物が騙し合いをする的な宣伝に、
心踊ったりして。
キャラクターについて。
ヘイトフルエイトと銘打っていますが、登場人物は意外と多いです。
特に序盤、8人ではなく9人の人間で事が進んでいきます。
しっかりとキャラ達された9人の男女。
まずそれだけで、物語にグッと引き込まれます。
巧みな演出も相まってずーーーーーっと飽きることなく観る事ができましたよ。
それぞれが怪しくって、憎たらしくって謎々しい。
コイツが嘘ついているのかな。
はたまたコイツが嘘ついているのかな。
そんなこと考えていると、すぐ次の展開に。
いやもう、最高ですよ。
僕的最高キャラはやっぱり紅一点のデイジー・ドメルグ。
コイツは賞金首なんだけど、クライマックスまで何をしたのか教えてくれない。
めちゃくちゃ憎たらしくって狂っていて最高でしたよ。
ネタバレしてからの狂気感も良かったですね。
顔面血だらけの怪演も◎。
演じたのはジェニファー・ジェイソン・リーと言うお方。
初見ですが、彼女は本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされたんですって。
なるほどねぇ・・・。
他にも、タランティーノ監督では常連のサミュエル・L・ジャクソン。
前作の「ジャンゴ 繋がれざる者」では黒人主人公が白人どもをバッタバッタとなぎ倒していました。
本作の主役も黒人なので、その系統なのかなと思ったら、サミュエル・L・ジャクソン演じる
主役級のウォーレンも基本的にはクズ野郎でしたよ。
まぁ、そこに至る事情のようなものは感じ取れたのですが。
基本、黒人差別がえげつなかったんです。
歴史的背景を知っているともっと楽しめた作品だったのかなとちょっと、
自分の無学さを反省。
ウォーレンについては、髪型もびっくりしたな(笑)
まさか帽子を外すとあんなにハゲているとは・・・。
あとは、中盤から出てくるアイツ。
演じたのは大好きチャニング・テイタム。
出てきた瞬間、心踊りましたよ!!
まさかあんな終わり方をするとは・・・(苦笑)
その他諸々のキャラも最高。
とにかくキャラ立ちがしっかりしていて飽きが来なかったですよ。
演出について。
タランティーノ節爆発の本作。
エグくってグロくって、血みどろブッシャー、脳みそグッチャグチャ。
お話はともかくこの、グロ演出については不快感なんてまるで無し!!
むしろ必要な演出。
あと、タランティーノ監督の作品って、簡単に主要人物っぽい奴が死んでいくんですよね。
本作でもガンガンに死んでいく人間たち。
久しぶりに観たものだから、いちいち驚いてしまいました(笑)
キャラ、ストーリー、演出と大満足のタラ印。
次はどんな作品を撮ってくれるのでしょうか。
新作が楽しみな監督さんです!!
≪点数≫
9点
(16.10.09鑑賞)

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