2017-01-02 Mon

2013年制作 邦
監督:中田 秀夫
≪キャッチコピー≫
『誰から、死ぬ?』
≪ストーリー≫
老朽化したクロユリ団地へと移り住んできた明日香(前田敦子)は、隣室から聞こえる何かを引っかくような音にへきえきしていた。ある日、鳴りやまない目覚まし時計の音を発端に、隣室で亡くなっている老人を見つけてしまう。それを機に周囲で頻発する怪現象に対する恐怖、老人を救えなかったという罪悪感から、精神的疲労を募らせていく明日香。老人が何かを伝えようとして音を立てていたのではないかと思った彼女は、遺品整理で隣室を訪れる特殊清掃員・笹原(成宮寛貴)とその真意を探ろうとするが。
≪感想≫
ホラー映画。
しかも日本の。
ホラー自体あまり観ない私。
しかも日本のホラー映画なんて、何気に初めてぐらいかも・・・。
有名どころの「リング」シリーズとかもスルーしてきたもんなぁ。
昨年、『貞子vs伽椰子』と言う面白そうな作品が上映されていたので、
それを観るために、何となく事前にホラーでもなんて。
本作の監督も「リング」シリーズの中田監督だしね。
さてさて。
・・・・んんーーー、これがホラーなのか???
正直、ちょっと分かりませんでした。
まず怖さについて。
僕のホラーのイメージはグロ映像とか、シーンからのバーン!!で驚かす的な。
あとは、リングや呪怨のような見た目が不気味な感じ。
お化け屋敷が映像になった感じ。
本作って、ストーリーがしっかりとしていたんですよね。
そのせいで、ストーリーの引っ掛かりが気になって気になって。
ネタバレしますが主役の明日香は、実は家族を交通事故で失って、
家族の幻影を見つつ過ごしていた。
そこに、引っ越し先のクロユリ団地で出会った子供(ミノル)に取りつかれる的なお話。
そもそも、クロユリ団地の子供のお話と明日香の幻影を見ているお話が、
イマイチ、リンクしないんだよなぁ。
隣のじいちゃんの謎の死もピンとこないし。
先にじいちゃんが子供(ミノル)に憑りつかれていたってことかな。
そして、その後、明日香が出会ってミノルが明日香に憑りついたという事か。
なるほどねぇ・・・。
ただ、物語中に霊は場所に憑くんじゃなくって、人の心に憑く的なお話をしていましたよね。
であれば、クロユリ団地にミノル君が徘徊している意味が分かんないんだよなぁ・・・。
この、人の心に憑くっていう部分が一番引っかかってしまいました。
ホラー演出について。
これも正直、怖かったとか不気味だったという部分で弱かったかなと。
序盤は、凄く良かったんですけどね。
何も起こらずにただただ不穏な空気と違和感が流れる。
なんかおかしいなぁ・・・なんて観ている僕はずっと思っていて。
カメラワークとかも何だか変だったんですよね。
何か起こるんだろうな感がバンバン感じられていて。
ただね、クライマックスの演出がコントチックに見えて。
例えば、終盤、祈祷師みたいな人がご祈祷中に血をブシュッと吐いたりする件。
例えば、終盤、明日香がドアを開けないのを我慢しているのにもかかわらず、
開けるなと助言している笹塚があっさり騙されてドアを開けてしまう件。
例えば、笹塚が焼却炉で燃やされてしまう件。
どれもこれも、申し訳ないですが「怖い」というか「面白い」と感じてしまったんです。
不謹慎ですが笑ってしまいそうでしたよ・・・。
・・・んんーーー、なんでしょう。
思っていたのと違う感じ。
ホラーってもっと怖くってグロくってを想像していたもので。
あとは日本のホラーはもっと不気味でジワリと怖いイメージもあったもので。
ちと期待はずれの作品に仕上がっていました。
次は、どうしよう・・・。
「リング」シリーズ、「呪怨」シリーズでも観てみようかしら・・・。
≪点数≫
3点
(16.10.08鑑賞)

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