2016-12-22 Thu

2013年制作 米
監督:ジョン・カーニー
≪キャッチコピー≫
『ニューヨークの空の下。歌と出会って、明日が見えた。』
≪ストーリー≫
ミュージシャンの恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)と共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ(キーラ・ナイトレイ)。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダン(マーク・ラファロ)にアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。
≪感想≫
素晴らしい音楽映画に出会いました。
監督は以前観た「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー。
「ONCE ダブリンの街角で」もとても良質な音楽映画でした。
本作もそれに負けず劣らずの優れた作品。
まずは音楽シーンがとても素敵だった!!
主人公のグレタは音楽プロデューサーのダンと出会い、CDのデモアルバムを制作するために、
NYの路上や屋上、果ては地下鉄のホームでレコーディングをします。
このシーンがとても楽しくって、素敵なシーンなんですよね。
音楽を作っていく過程を見ていくんですが作っている彼ら、演奏している彼女らを見ていると
こちらまで楽しくなってきちゃう。
商品や利益のためじゃなく純粋に音作りを楽しんでいる感じが何とも。
それはキャラクターがしっかりと確立されているからこそ。
まずボーカリストのグレタ。
同じくミュージシャンの彼氏に浮気をされて、途方に暮れている時に、たまたまダンと出会う。
そのダンも元は敏腕プロデューサーだったのに、今は鳴かず飛ばずで、家族とも
不協和音が流れている始末の男。
この二人が音楽によって再生されていく。
素敵すぎますよね。
演出について。
本作は音楽映画という事で、たくさんの歌唱シーンが出てきます。
グレタが歌う歌詞はしっかりとストーリーともリンクされていて、ミュージカルとは違うんだけど、
歌の一つ一つにもしっかりと意味がある。
とても聞きごたえがある曲に乗せられるものだから、これまた素敵なシーンに変わっていく。
良いですねぇ・・・。
物語の着地の仕方も好き。
「ONCE ダブリンの街角で」も好きな終わり方でしたが、本作もとても素敵な終わり方。
あの終わり方にしたことによって、これまでのストーリーにしっかりと意味を持たせる。
やっぱり彼女は、利益や夢のためにアルバムを作っていた訳じゃない。
純粋に自分の想いを歌にしただけだったんですよね。
それが、たまたま素晴らしい作品になり、素晴らしいアルバムになった。
だからこそ、彼女は最後、レーベルと契約せずあのような締め方をしたんでしょう。
あとね。
本作はエンドロールまでストーリーが紡がれているのが良かったですね。
今年ベスト級のエンドロールでした。
心がとてもほっこりと暖かくなる感じ。
とにもかくにも。
とても素敵な音楽作品。
改めて音楽の素晴らしさ、楽しさを感じた作品。
おススメです!!!!!
≪点数≫
9点
(16.09.25鑑賞)

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