2016-10-24 Mon

2008年制作 カナダ/仏
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
≪キャッチコピー≫
『禁断の実験で生まれた"美しき新生命体"──人類はその進化に後悔する。』
≪ストーリー≫
科学者のクライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は倫理に反し、人間と動物のDNAを配合する実験を開始する。実験は成功し、これまで誰も目にしたことのない新生命体がこの世に生まれ落ちる。二人はその新しい生命体にドレンという名前を付け、誰にも知られないように育てることにするのだが……。
≪感想≫
以前観た「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ作品。
「CUBE」シリーズは結構好きで、謎の立方体の中に閉じ込められるシチュエーションの中で
色々と起こるスリリングな展開が楽しかったです。
恐らくやっすい予算で作られたであろう作品。
アイディア一発で面白い作品を作るって凄いなって。
そんな作品を作ったお方の作品。
さてさて。
んんーーーー、個人的には嫌い寄りかなぁ・・・。
まず、これは本作の肝なんですけどクリーチャーの形がグロキモかったなと。
冒頭に出てくる新種の生物。
色んな動物のDNAを掛け合わせた未知なる新種の動物。
この物体がまず気持ち悪い。
中盤、こいつらが殺し合うシーンがあるんですが、これまたグロくって気持ち悪い。
ちょっと、ひいてしまいましたよ。
次に、人間のDNAを混ぜ合わせた新種の生物ドレン。
こいつの見た目もちょっとノリきれない。
最初から中盤に欠けてはだんだん愛くるしい感じになってきたと思ったんですが、
あのクライマックスの造形がいただけない。
作品的、流れ的にはOKなんでしょうが、化け物感が強すぎる。
それが僕的にはちょっとダメだったんですよね。
根本的な部分が僕的にはNGでした。
次にストーリーもちょっといただけなかったなと。
本作、自らの実験で自らを追い詰めていくという、いわゆるマッチポンプ的な
物語がちょっと納得いかなかったんですよね。
主役のエルサとクライヴは自らの知的欲求のためにドレンを生みだすのですが、
この作り出した後の処理が本当によくない。
エルサは自らのDNAを提供して、自らの子供として生みだすという別の欲求も
あったはずなのに、グレンに対する対応がいくらなんでもねぇ。
親としての覚悟が足りなさすぎる!!
まぁ、親としてと言うのは少し言い過ぎなのですが、あそこまでの情が生まれたのにも関わらず、
クライマックスまでに至る展開、彼女の心の起伏にイマイチ納得できなかったんですよね。
それなら研究者としての覚悟はどうかと考えると、それはそれで中途半端だったんですよね。
あそこまで、ドレンに対する執着があるというのもよく分からないんだよなぁ。
自分で問題を作ったのにも関わらず、解決の仕方が浅はか過ぎるというか。
とにかく、この二人の対応に対してちょっと腹が立ったりもしましたよ。
見た目、内容、共にちょっとノリきれなかった本作。
相変わらずアイディアは炸裂しているしているだけにもったいないない。
せめて見た目は、気持ちの良い仕上がりにしてほしかったなぁ。
≪点数≫
4点
(16.08.14鑑賞)

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