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No.1241 『ベテラン』
No1241 『ベテラン』

2015年制作 韓
監督:リュ・スンワン

≪キャッチコピー≫
『“熱血”刑事が
権力の闇をぶっ飛ばす!』

≪ストーリー≫
広域捜査隊所属の刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)は、長きにわたり追跡してきた事件をようやく解決したばかりだった。そんな折、彼はパーティーで怖いもの知らずの財閥3世チョ・テオ(ユ・アイン)と出くわす。ある事件を追っていたドチョルは長年の勘で、その事件の背後にテオがいると感じるが……。

≪感想≫
勧善懲悪刑事もの。

良かった所。
キャラが最高。
気持ちの良い奴らがたくさん。
主役のドチョル。
曲がったことが大嫌いな武闘派刑事。
どんなに金を積まれようと、どんな圧力にも屈せず敵を追い詰めていきます。
朴訥な感じがまた好感を持てて。
アクションも披露してくれたんですが、これまた朴訥な感じで。
洗練されたスマートなアクションというより、たたき上げの喧嘩殺法みたいな。
不細工ながらもとても強いんです。
そしてカッコ良いんですよね。
庶民派刑事と言っても良いのかな。

ドチョルのチームメンバー。
5人のメンバーなんですが、まずはオ班長。
オ班長も何だかんだで、たたき上げの刑事で。
良い感じでドチョルの味方をしてくれるところが気持ちが良い。
紅一点、ミス・ボン。
この方は綺麗すぎないルックスが良いですよね(苦笑)
そしてこの方は何と言っても、ガンガンに飛び蹴りを繰り出してくれたんです。
このアクションも、いかにもこのチームっぽくて最高。
ダサカッコいい感じと言いますか。
他にも筋肉バカのワン刑事、新人のユン刑事。
それぞれがきっちりキャラも立っていたのでこいつらのワイワイキャッキャは
見ていて楽しかったです。
欲を言えばもう少しみんなに見せ場を作って欲しかったなぁ。
とにかくこのチームカラー(野生感)はとても気持ちが良かったです。

そしてそして。
僕的本作の最高のキャラクター。
それは、ドチョルの奥さん。
悪党のチェ常務が奥さんを金とブランド物のバッグで釣ろうとしていたら・・・。
なんとまぁ、きっぷの良い啖呵を切ってくれて。
このシーンを観れただけでもとても気持ちが良かったです。
ある意味、最後の〆方より、このシーンだけでカタルシスが爆発したんじゃないでしょうか。
嫁としては分かりませんが、人として、とても最高なお方でしたよ。

一方の悪役チーム。
本作、この悪役チームもとてもいい働きをしてくれたと思います。
とにっかく悪いんですよね。
親玉であるクソボンのテオ。
こいつが、まぁクズでゲスで最低最悪な男。
最後の最後まで悪を貫き通すから、観ているこっちはこいつを見ているだけで
とても不愉快に。
例えば冒頭で女の人を無下に扱ってもヘラヘラしている感じ。
例えば格闘技の練習シーンでスパーリングの相手に勝てないからと言って権力をちらつかせ
ボッコボコにする感じ。
他にも犬をこれまたボッコボコに殴ったり。
数えあげればキリがない。
だってこいつの一挙手一投足がクズだったんですもん。
とにかく不快なキャラクターでしたよ。
そして、このアホボンを守るテオの従兄であるチェ常務。
チェはテオの権力に逆らえない可哀そうな男なんだけど、コイツはコイツでとっても狡猾で悪いやつ。
何より顔がとってもズルそうな顔しているんですよね(笑)
テオの不祥事を金と権力でことごとく処理していく悪党。
この悪いやつらがやっている事は、デフォルメされているんだろうけど、どの時代にも
こういう事ってあったりもする。
金と権力がある奴が胡坐をかいている。
心で生きていない感じ。
はぁーーー・・・やだやだ。
そんな悪党どもがやっつけられるのは、やっぱり観ていて気持ちが良いものです。

ただね・・・。
ここから少し不満点を。
それは最後。
どうせなら、もっとテオに制裁を加えてほしかったです!!
結果、ただ逮捕されただけになっちゃったんですよね。
もっと、精神的にもテオを追い詰めて、それこそこれまでの悪事を反省させるぐらいの
制裁を加えてほしかったなぁ。
そこは少し物足りなかったです。

アクションについて。
最後のカーアクションはエゲつなかったですね。
本作は僕が知っている韓国映画のバイオレンス色の強い作品ではなく、エンタメ寄りの作品。
ただ、このクライマックスのカーアクションについては少しマッドな感じがして、好印象でした。
先に少し書きましたが格闘アクションも、朴訥な感じが前面に出ていて、カッコよくも楽しかったです。
相変わらず、痛みを伝えるのも上手。
骨をバキッと折ったりする所は、やっぱり思わず拳をギュッとしつつ目を背けたりね。

とにもかくにも。
これまでの、くらぁい韓国映画とは違い、気持ちの良いエンタメ作品に仕上がっていました。
ちょっと、日本で言う所の「あぶない刑事」を思い出したり。
とっても良い作品でした。

なんでも、本作は韓国で記録的動員で大ヒットしたみたい。
なるほどねぇ・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (16.07.24鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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