FC2ブログ
 
■プロフィール

ゆず豆

Author:ゆず豆
映画のレビューをつらつらと・・・。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリ
■カウンター

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

No.1234 『日本で一番悪い奴ら』
No1234 『日本で一番悪い奴ら』

2016年制作 邦
監督:白石 和彌

≪キャッチコピー≫
『日本警察史上、最大の不祥事。
      ヤツらは何をしたのか?』

≪ストーリー≫
柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。裏社会に入り込んでS(スパイ)をつくれという、敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。こうして危険な捜査を続けていった諸星だったが……。

≪感想≫
以前観た良作邦画「凶悪」。
監督は白石和彌さん。

その監督の最新作。
前作も実話を基にしたお話でしたが、本作も実際にあった事件を基に作られた作品。

基のお話は稲葉圭昭による「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」という本に書かれているみたい。
簡単に言うと2002年に北海道にて起こった警察の汚職事件を描いています。

これがまたとんでもない事件なんですよね。
事実は小説よりも奇なりなんて言葉がありますが、まさにそう。
えげつない事件です。

稲葉事件のwikiは下記リンク。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E8%91%89%E4%BA%8B%E4%BB%B6

さて映画について。
本作の主役である諸星刑事。
生粋のクズというよりか少し無垢な印象を持ちつつの無骨な男といった感じ。
まぁ、どこぞにでもいそうな体育会系の男といった所か。
自らの欲望から生まれた悪というよりかは、日常に潜んでいる罠みたいなものに、はまってしまい
流れ流れてこういう結果を招いたのではと。
それこそ、僕らの職場や社会にも当てはまりそうなね。
社会って善と悪のボーダーラインってきっちり分けられてない部分が多い訳で。
本人の道徳観によってそれが悪とも善ともとらえられることも多いですよね。
グレーな部分。
本作で描かれている事も悪なんだけど、やっている本人たちはなんとなく
悪意には満ちていないように見えて。
それこそ、少し感動的なシーンもあったりして。
諸星が弟分ともいえるスパイの太郎の結婚式のスピーチなんてまさに。
言っている事や、やってきた事、そしてふと考えると、警察が悪党に混じりながら和気あいあいと
やっているのってすっごい変な構図なんですけど、そこに悪意みたいな空気はまるでなく、
少し感動すらする場面でもありまして。
そんな彼らもやっぱりやっている事はとんでもなく腐敗した行動なんですよね。
そんな反社会的な事を少しエンタメチックに描き出す。
楽しいんだけどゾッとする。
ここら辺のバランスがなんともなぁと。

そしてそして本作の白眉は何と言っても。
キャスティングとその役者さん達の演技。
本作を観た方なら恐らく言うであろう、主演をされた綾野剛くんの素晴らしい演技!!
あの警察官になってからの栄光からの転落。
その一部始終を見事に演じきっていました。
特に目を引かれたのが、覚醒剤を初めて打ったシーン。
本当にやっているんじゃあないかというあの表情には正直、シビれました。
そこのみにて光り輝く」という傑作でも素晴らしい演技をしていましたが、本作も歴代ベストを叩きだしたんじゃないでしょうか。
他の役者でも・・・なんて考えもしましたが、いやいや、彼だからこの諸星という役に
彩が付きしっかりとしたキャラ立ちができたのでしょう。
本当に素晴らしかったです。
脇を固める方々も最高。
諸星のスパイとなる、弟分の太郎。
コイツが僕的にはベストキャラクターだったなぁ。
あの、諸星との初対面でのチャラけた感じ。
ただ、情に厚くってこれまた無垢な心で諸星についていく感じが何ともね。
演じたのはYOUNG DAISさんというお方。
ラッパーの方なのかな。
初見ですが、素晴らしかったです。
あとは、もう一人のスパイであるパキスタン人。
良い塩梅のコメディ・リリーフで彼とのやり取りは笑ってしまう部分も多々ありました。
インド人と一緒くたにされた時の怒りリアクションには笑わせてもらいましたよ。
演じたのはお笑い芸人のデニスの行雄ちゃん。
良いですねぇ・・・・。
他にも中村獅童やピエール瀧、TKOの木下辺りも良かったなぁ。
ピエール瀧は「凶悪」の印象が強すぎて、本作での小物扱いには少し
肩すかしを喰らわされた感もありましたが、それでも、安定の悪代官っぷりを
見せてもらいました。

あと、主題歌も良かったですね。
エンドロールで流れるスカパラとKen Yokoyamaの「道なき道、反骨の。」。
すごいカッコ良かったですよ。

総括。
全体的に前作の「凶悪」よりも少しライトに描かれていたように感じました。
前作は、ズシリと重くのしかかる物があったのですが、本作はそれがそこまで強くなかった。
ただ、それが悪いのかというとそうでもない。
本作は本作でとても良くできた作品だと思うし、描かれている事は耳を、目を疑うような事ばっかりですから。
そんなえげつない事をわりとポップに描いた本作。
やっぱり白石監督が描く実話ベースの作品は素晴らしいとしか言いようがないでしょう!!
次回作はどんな事件をモチーフにするのでしょうか。
楽しみーーーーー!!!!!

≪点数≫
  8点
                                           (16.07.02鑑賞)

こちら原作本。
興味あります。


こちら主題歌。
めちゃくちゃカッコ良い!!

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!
スポンサーサイト





映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する