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No.1225 『龍三と七人の子分たち』
No1225 『龍三と七人の子分たち』

2014年制作 邦
監督:北野 武

≪キャッチコピー≫
『金無し、先無し、怖いモノ無し! 俺たちに明日なんかいらない!!』

≪ストーリー≫
組長を引退したものの、ヤクザの性分が消えないために普通の老人として生きていけない龍三(藤竜也)。そんな毎日にいら立ちを募らせる中、彼はオレオレ詐欺にだまされてしまう。人々をだます若い連中を許すわけにいかないと、龍三はかつての子分たちを召集して世直しをすることに。年齢に関係なくまだまだいけるとオレオレ詐欺のグループを倒しに向かう彼らだが、行く先々でとんでもない騒動を引き起こしていく。

≪感想≫
世界の北野武監督最新作。

実は私、北野作品はあまり観たことがなくって。
昨年、初めて「アウトレイジ」と「アウトレイジビヨンド」の2作品を観たくらいかな。
色々興味はあるのですが・・・。

さて本作。
ヤクザを引退したジジィ達が現役復帰をして現代のちまちまとした悪と戦う的ストーリー。
ヤクザ物と言えば「アウトレイジ」シリーズもそうでしたね。
ただ本作は、かなりコメディ色が強い作品に仕上がっていました。

キャラクターについて。
本作の主役は文字通りジジイ達。
昔気質のヤクザ者感爆発。
通り名もついていて、早撃ちのマック、ステッキのイチゾウ、カミソリのタカ等々・・・。
なんて魅力的なお名前(笑)
ただね・・・。
けっこうキャラが多かったせいか、それぞれの見せ場が足りなかったんですよね。
まぁコメディ色が強いというのもあったので、笑いのためのフックでしかないという
残念な結果に。
もうちょっと、カッコいい見せ場を作ってもらえたら嬉しかったです。
僕的にはステッキのイチゾウの殺陣を見たかったな。

何度も書きますが全体的にコメディタッチの本作。
笑いに関してはゲラゲラという感じではありませんでしたがクスクスと笑わせていただきました。
(ちなみに、横で観ていた母は事あるごとにゲラゲラと笑っていましたよ)
中尾彬演じるモキチの終盤の扱いとかはベタながらに笑わせてもらいました。
あのぐらいの大御所さんがああいう扱いを受けるのがなんともね(笑)

あとね。
ふと思ったのですが、本作って芯が太いというか。
何でしょう、この手の作品ってなんとなくジジイ達が若者を説教しながら昔の良い所を描く的な
イメージがありますが、本作はしっかりと現実は現実としてリアルに描かれていましたね。
龍三たちジジイヤクザの扱いもしっかりとヤクザはヤクザだったし。
例えば、これがフィクショナル寄りだとヒーロー的な扱いにしそうなものなのに、
結局彼らも、しょせんヤクザなんですよね。
一般の社会人からすれば、はた迷惑な野郎どもなんです。
バスのチェイスにしても結局法に触れている訳で。
若人たちのオレオレ詐欺を叱っている割には、自分たちも金をむしり取る行為をしているしね。
そこら辺がしっかりと描かれていて、そこは好感持てました。
アウトレイジほどではありませんが、黒社会をしっかりと描いている感じがね。

とにもかくにも。
全体的に笑いの多い作品。
コントチックな笑いもビートたけしが好きな方には良いんじゃないでしょうか。
4,50代の方が好きそうな一作でした。

≪点数≫
  6点
                                           (16.05.29鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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