2016-03-25 Fri

2015年制作 米
監督:ラナ・ウォシャウスキー, アンディ・ウォシャウスキー
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
遺伝子操作された元兵士のケイン(チャニング・テイタム)は、ある女性を守るという任務のために宇宙から地球に派遣される。シカゴで清掃員として働くジュピター(ミラ・クニス)は、殺伐とした大都会での暮らしに嫌気が差していた。だが、実は彼女こそが、地球のみならず宇宙を変化させる可能性のある遺伝子を備えた唯一の人物だった。
≪感想≫
ウォシャウスキー姉弟監督最新作。
ウォシャウスキー姉弟といえば「マトリックス」シリーズね。
あとは僕的2014年度ベストに入れた「クラウドアトラス」か。
映像がとても映画的なイメージ。
さてさて。
映像は相変わらず素晴らしかったです。
SF大作と言っても過言ではないほどの映像は、やっぱり映画館で観たほうが良かったかなぁって。
SF大作といえば「スター・ウォーズ」シリーズがありますが、それよりも映像やデザイン的には
凝っていて、確実にありえない文明の数々にワクワクしたりして。
アクションについても凄くカッコ良かったです。
武器やアイテムの数々もね。
例えば、空飛ぶブーツを活用しての空中サーフィンは観ていてスカッとしたり。
透明な盾や空間を圧縮するような武器も良かったですね。
スピーディーなアクションは時折、ガチャガチャっと何がどうなっているのか分からなくなりましたが、
それでも満足できるアクションシーンに仕上がっていました。
宇宙でのバトルシーンもドンパチやってくれて良かったですね。
ただ、ここの武器やアイテムはもう少し捻りやフレッシュさがほしかったかな。
とにかくルック的には全体的に楽しめましたよ。
ただね・・・。
いかんせんストーリーがつまらなかったです。
壮大な映像と小ぢんまりとした中身がマッチしていなくってね。
つまるところ、ただの兄弟喧嘩だったりもするんですよね。
本作で敵となるアブラサクス3兄妹。
3人ともそこまでのカリスマ性もなくただの我儘坊やとお嬢ちゃんなんです。
立場的にはとても優れた場所にいるというのに。
だって、この人たちって宇宙を統括したりしているんですよね。
地球に扱いに対してもとってもぞんざいだし。
そんなに神様的な扱いのはずなのに、本人たちの性格や考え方はいたって、
地球人にもありがちな自己顕示欲の塊みたいな・・・。
なんだか共感できないんだよねぇ・・・。
演じた俳優さん達はとても良かったんですよ。
良い意味で小物感が溢れ出ていて。
兄弟げんかといえばアベンジャーズシリーズのソーとロキ兄弟。
弟であるロキの愛すべきヘタレキャラっぷりも良かったですが、
本作の男二人のちょっと情けない感じも良かったんですよね。
これは俳優さん達のルックがとてもマッチしていたからもあるんでしょう。
長兄のエディ・レッドメインは本作の後に「博士と彼女のセオリー」という作品で
アカデミー主演男優賞を受賞されたんですってね。
へぇーへぇーへぇー・・・・。
とにもかくにも。
映像やスケールはとても凄かっただけにもったいない。
ストーリーを「クラウドアトラス」のようなとんでもない作品に仕上げてほしかった。
見た目はとても豪勢なのに味はとても庶民的な料理のような作品でした。
とほほ・・・。
≪点数≫
5点
(16.01.17鑑賞)

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