2016-02-26 Fri

2012年制作 邦
監督:北野 武
≪キャッチコピー≫
『全員悪人 完結。』
≪ストーリー≫
5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが……。
≪感想≫
以前観た「アウトレイジ」の続編。
監督は世界の北野武監督。
北野監督の作品を観るのはこれで2作品です。
前作で、そのバイオレンス描写に度肝を抜かれたわけですが・・・。
本作もその続編という事でヤクザ達がバッタバッタと殺されまくっていましたよ。
まずは肝であるバイオレンス描写。
本作は前作に比べると、残虐描写は抑えていたように思えます。
その分エンタメ性やストーリーに重きを置いていたような。
それでも、痛々しい場面は多々あって。
例えば突然訪れる「死」。
ふと破裂音が。
ドカンと銃声が響きわたってドテッと人が死んでしまう。
ゾゾゾって。
あと、ピッチングマシーンの貼り付けも痛かったー。
観ていて嫌な気持ちになりましたよ。
極めつけは大友がドリルでギュンギュンやるシーン。
思わず痛々しすぎて握りこぶしギューって。
前作には劣りますが、やっぱり暴力シーンは本当に嫌な気分になりましたよ。
ストーリーについて。
先に書きましたが、本作はストーリー、エンタメ性に重きを置いているような気がしました。
裏切りの連鎖。
ヤクザ社会の黒々しさ。
腐敗した警察官。
どいつもこいつも悪人なんですよねぇ・・・。
本作で一番の悪党だったのが警察の片岡(小日向文世)。
こいつがまた二枚舌を活かして色んな所でヤクザ達を操るんです。
コイツはいったい何のためにうごいているのか。
出世のためもあるのかもしれませんが、それだけには見えなかったんですよね。
とにかくずる賢くて悪い奴でしたよ。
最後の最後にはああいう結果になってスカッとしましたもん。
そして本作の主役ともいえる大友(ビートたけし)。
これがまたメチャクチャカッコ良かったです。
これは、たけしさんの佇まいやバックボーンがあるからなんですが、そこにいるだけでもうOKみたいな。
語る言葉にも凄く説得力があって。
なんでしょうかこのカリスマ性は・・・。
他の役者さん達や、例えば役的には上の立場がいたとしても、その圧倒的存在感で、
見る物を惹きつける。
ある意味、たけしさんはもうこういう役どころしかできないんじゃないかな。
良くも悪くもパブリックイメージがつきすぎていてね。
とにかくメチャクチャしびれましたよ。
とにもかくにも。
本作の終わり方なら、続編もできそう。
ぜひぜひ撮って欲しいなぁ・・・。
また新たなる悪人どもを出してほしいです。
≪点数≫
8点
(15. 12.27鑑賞)

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