2015-12-23 Wed

2014年制作 邦
監督:大友 啓史
≪キャッチコピー≫
『未来のために。』
≪ストーリー≫
海を漂流し流れ着いたところを、剣術の師匠である比古清十郎(福山雅治)に助けられた緋村剣心(佐藤健)。その後剣心は、山中で居を構え陶器作りに励む師匠に対し、飛天御剣流の奥義を教えてほしいと懇願する。一方、甲鉄艦・煉獄に搭載した大砲で一つの村を襲撃した志々雄真実(藤原竜也)は、政府に対して剣心を指名手配し、捕らえて処刑するように求める。
≪感想≫
「るろうに剣心」シリーズ第三弾。
毎度毎度書いていますが、本シリーズはアクションがとにかくカッコ良くって。
本作でもこれまで通り超絶的ににアクションが素晴らしかったです。
その1。
剣心VS四乃森蒼紫。
二刀流の四乃森蒼紫。
前作でのVS翁もカッコ良かったですが、本作でも剣心との殺陣は良い感じでしたよ。
その2。
剣心VS瀬田宗次郎。
マンガを実写化した本シリーズ。
この瀬田宗次郎を演じた神木隆之介君がメチャクチャハマっていたんですよね。
そしてこの宗次郎と剣心が戦うアクションシーンはもれなく最高でした。
あの神速を使う前の足トーン、トーンというアクションがまた良いんですよねぇ。
その3。
志々雄VS剣心、左之助、斎藤一、四乃森蒼紫。
1対4のアクションシーンは流石に卑怯だろと思いながらも、志々雄の無双っぷりがカッコ良かったです。
元々、漫画版でも史上最強の敵は志々雄じゃないかって思っているので、この描き方は
最高にアガりましたよ。
とにかくアクションについてはこれ以上ない出来栄え。
本作のアクションって剣技に加え体技も交えているからカッコいいんですよねぇ。
このアクションシーンだけをずっと観ていたいと思ったり。
ただね・・・・。
本作、ストーリーや演出がこれまでの作品に無いぐらい酷いように思えたんですよね。
その1。
これは、演出方法なんですけど、戦いの途中で妙な語りシーンや説教シーンがはさまれるんです。
そのせいで、カッコいいアクションでアガりきったテンションがガタ落ち・・・。
別に台詞で説明、説教しなくても行動とかで分からせる方法もあるんじゃないかなって。
とにかくこの、テンポの悪さはちょっとなぁって。
その2。
ストーリーが粗挽き過ぎる!!
本シリーズは漫画版では志々雄には「10本刀」という幹部たちがいて。
実は前作ではその存在もきっちりお話に出ていたし、本作でもそれっぽい奴らは
結構見きれていたりもしたんです。
それがどうでしょう。
ぜんっっっぜん活躍しない。
活躍したのは佐渡島方治、瀬田宗次郎、悠久山安慈、沢下条張くらいかな。
あとは少し出たのが魚沼宇水くらい。
マンガでは他にも魅力的なキャラクターがいたんです。
それらが全然描かれなかったのはとっても寂しかったです・・・。
本シリーズは前後編に分けているし映画自体もそれぞれ120分以上の尺があるんです。
それなのにこういうキャラをないがしろにしているのはちょっとなぁって。
先に書いた演出方法をもっと改善してテンポ良く描いていたら良かったのにな。
ここは本当に残念でしたよ!!
その3。
左之介の描かれ方が雑!!
僕的に漫画版で好きなキャラクターはこの相良左之介だったりもするんです。
そのキャラがこの実写版ではあまり魅力的に描かれていないんですよね。
1作目では結構カッコ良くって良い感じだったのに、前作くらいからちょっと
邪魔くさく感じたんですよね。
ただの出しゃばりみたいな・・・。
本作でもクライマックスで安慈とのバトルがありますが、全然ドラマチックでも何でもないんです。
だって、最後のとどめが金的ですよ!?
いくらなんでもそりゃないぜ・・・。
ここも残念でしたね。
その4。
政府の対応が鬼畜過ぎる。
本作の政府の剣心への対応がいくらなんでもひどすぎる!!
志々雄討伐をお願いしておきながら、やばくなったら剣心を指名手配に。
それでも志々雄を倒そうとする剣心。
そしたら二人ともども殺そうとする始末。
最後の最後、剣心が志々雄を殺したら、何もなかったかのように、剣心たちへ敬意を表す。
「こいつら本当にクズだなぁ!!」
なんて怒りが湧いてきましたよ!!
他にもとにかくストーリーやキャラの扱いが雑すぎる印象。
思い出してはだんだんと腹が立ってきました!!!!
そんなこんなで、アクション(だけ!!)は超一級品。
それだけでも観る価値はあるシリーズに仕上がっていました。
≪点数≫
5点
(15. 10.18鑑賞)

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