2015-12-09 Wed

2014年制作 米
監督:マット・リーヴス
≪キャッチコピー≫
『ヒトの世紀が終わろうとしている。』
≪ストーリー≫
自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーがゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考えに従って動き出す。一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、人類と接触しようとせずに文明を構築していた。
≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ第8作。
前作から再出発した本シリーズ。
やっぱり猿の実在感がハンパなくって。
基本的に本シリーズって猿たちが主人公なんですよね。
色々なキャラが出てきて、しかもそれぞれがきっちりと色分けされている。
まずはボス猿であるシーザー。
もうねぇ、コイツがハンパなくかっこいいんです!!
カリスマ性もあってリーダーとしての資質が備わっている。
前作からさらに成長したシーザーに惚れまくりでしたよ。
サブリーダー的存在コバ。
コバは、前作を観た時にその悪辣フェイスにこいつは絶対に悪者になると思っていましたが、
案の定でしたね。
ただ、コイツも根っからの悪党ではないんですよね。
欲望にかられて人間を襲った訳でもない。
単に昔のトラウマからきた人間への危機感だった訳で・・・。
しかもそのトラウマを作ったのは紛れもなく人間なんですよね。
それを考えるとコバの気持ちも分かるというか・・・。
ちょっと胸が痛くなりました。
シーザーの長兄であるブルーアイズ。
良い感じの反抗期っぷりが良かったですね。
とにかく人間世界と同じような世界観がまたリアリティがありました。
本作って、基本的に根っからの悪党は出てこないんです。
人間たちにしてもそう。
最初に猿たちを銃撃してしまう奴だってそう。
コイツも、きっと昔、家族や友人を猿疫病に殺されてしまっているんですよね。
それが恐怖心や怒りに変わっていっている訳で。
猿たちの事をケダモノだ!!なんていう奴もそう。
みんな生きるために、そして家族を失った喪失感からの立ち上がるための行動なんですよね。
まぁ、暴力に走るのはあまりいただけませんが。
とにかく出てくる奴らの行動には胸が痛くなりました。
ツッコミ所も少々。
これは前作で思ったんですけど、猿が異常に多くなっていないかい!?
そもそもこの猿たちはセンターからの脱走者のみですよね。
百頭単位でいるんですけど・・・いくらなんでも多いよねぇ・・・。
総括。
前作よりも楽しめた本作。
アクションは前作にも増しているし、何よりシーザーと言うキャラクターの
成長譚としてとても面白かった。
きっと次回作もありますよね。
楽しみにしております!!
≪点数≫
8点
(15.10.02鑑賞)

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