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No.1130 『クローズEXPLODE』
No1130 『クローズEXPLODE』

2013年制作 邦
監督:豊田 利晃

≪キャッチコピー≫
『凶乱怒濤。』

≪ストーリー≫
新学期を迎えた鈴蘭高校では空席となった頂点をめぐり、野心的な新3年生たちが火花を散らす。しかし、そんな抗争に興味を示さない3年の転校生・鏑木旋風雄(東出昌大)と好戦的な新入生・加賀美遼平(早乙女太一)の登場により、校内の勢力図は大きく変わろうとしていた。一方、そんな学内抗争に加え外部の不良勢力が不穏な動きを見せており……。

≪感想≫
高橋ヒロシ原作の大人気コミック「クローズ」の実写映画化第三段。

僕はこの「クローズ」と言う漫画が大好きでして。
もちろんリアルタイムでずーっと読み続けていました。
その後、続編の「WORST(ワースト)」もこれまた最高の作品で、
先日、終了してしまいましたが、全部読みました。

そして映画版2作品。
結構、楽しめましたよ。
レビューを見返してみると、原作とは別物で考えた方が良いかもなんて書いていましたが、
今思うと、原作と世界観ともさして変わらず良くできた作品だったと思います。
何と言ってもキャストの豪華さやキャラ立ちがしっかりできていたし、さらに喧嘩の
アクションシーンもイケていたんですよね。
今でも少し思い出したりする良作だったかなと。

そんなこんなで本作。
「・・・・ん?んん??何だこのとてつもなく、つまらない作品は!?」
ひじょーーーにつまらなく見応えの無い作品でしたよ・・・。
悪い所を羅列すると。

その1。
世界観。
なんじゃこりゃこりゃ。
クローズと言えば男だらけのヤンキー世界。
そこには教師もいないし女も出ない。
社会との関わりは殆どなくひたすらヤンキーたちの男度を上げる物語。
本作はヤンキー世界はあるものの、ヤクザが出たり社会を匂わす世界観でして。
前2作品もヤクザが出てきたりするんですが、本作ほど物語に絡む事もなく・・・。
本作は高校生と社会との繋がりを薄っぺらく描いているためすっごいつまらなかったんです。
こんなに薄っぺらい世界観なら、原作のようにひたすら高校生同士のオラオラを
描くだけにしてほしかったなと。
本当に薄っぺらかったです。

その2。
キャラクター。
本作、とにかくキャラクターがたくさん出てきて。
これがまた、一人一人のキャラ立ちがぜんっぜんできていない。
なんでこいつがこういう行動をするのか。
なんであいつがこういう行動に出るのか。
一切、共感もできずただただ、物語が進んでいくので本当につまらない。
前2作品は、キャラ立ちも結構しっかりできていて。
小栗旬や高岡蒼甫、桐谷健太に金子ノブアキ等々。
豪華キャストがしっかりとそれぞれキャラの立った登場人物を演じていてカッコ良かったんですよね。
特に山田孝之演じる芹沢多摩雄、綾野剛演じる漆原凌辺りは最高にイケていて。
本作も豪華キャストだったんですよ。
ただ、誰一人として「こういう奴!!」っていう強いキャラクターがいなかったんですよね。
人物に合わした物語があるのではなく、物語に合わした人物がいるみたいな。
例えば、クライマックスの藤原とのケリの付け方。
めちゃくちゃ喧嘩が盛り上がっているはずなのに、いきなりもうやーめたって改心。
「ん?なんで??」
確かに柴田の火傷の痕を見たからっていうのがあるのかもしれませんが、急すぎません??
映画の尺が2時間に近づいてきたので適当に終わらせるか・・・みたいな・・・。
そもそもこの藤原と言う男がまったくよく分からない奴で・・・。
ヤクザになるために動いているはずなのに、高校生と喧嘩三昧。
こんな中途半端な奴はいらん!!!!
なんだかなぁ・・・。
例えば、鏑木旋風雄のキャラについてもよく分からない。
一匹狼で喧嘩も嫌いなはずなのに、急にてっぺんとったる的な性格になるのはなぜ??
そもそも、こいつは喧嘩に明け暮れて転校してきたんじゃないの??
そもそも、根はとっても良い奴なので、多分こいつは仲間は普通にできてたでしょ?みたいな。
一人が好きならそれなりのキャラクターにしてくれないとねぇ。
ブレッブレです。
柳楽優弥演じる強羅徹は前2作の芹沢のパクリ感丸出しで、それはそれで楽しみだったのに、
まさかのかませ犬・・・。
これまた全然魅力的ではない。
思い返すと魅力的なキャラが1人もいなかったんですよね。
ヤクザ描写もそう。
板尾創路演じる奈良岡というヤクザ。
コイツがこれまた全然怖くない。
こんなんなら出さないでよ!!
ここでも書きますが、ヤクザのくだりは全くいらなかったのではと本当に思います。

その3。
アクション、
アクションについてもイマイチでした。
前2作品は、アクションはスタイリッシュでルックが良かったんです。
本作に関してはちょっとねっとりしているというか、さして痛々しくもなく、リアリティがある訳でもない。
こればっかりは撮り手の違いなのかなぁ・・・。
残念無念。

以上!!
色々不平不満を書きましたが、ストーリーについてもゴチャゴチャしていて薄っぺらかったし、
てんでダメダメ・・・。
ひっさしぶりにこんなにつまらない作品を観てしまいましたよ!!
続編はもういいです!!
マンガが好きなだけにちょっとなぁ・・・。
もし作るならやっぱり三池監督がいいな。

≪点数≫
  2点
                                           (15.08.30鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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