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No.1127 『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』
No1127 『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』

2010年制作 邦
監督:本田 隆一

≪キャッチコピー≫
『シアワセ探しに地獄ツアーへ!!』

≪ストーリー≫
大木信義(竹野内豊)と妻の咲(水川あさみ)は、新婚にもかかわらず、すでに倦怠(けんたい)期を迎えているような状態。新居に引っ越しをしてみたものの雰囲気が良くなることもなく、痴話げんかが絶えない2人は、ある日、近所のスーパーの怪しげな占い師(樹木希林)の勧めで、1泊2日の新婚“地獄”旅行(温泉付き)に行く羽目に……。

≪感想≫
たまには軽いタッチの作品をと思い手に取った本作。
予想通りの軽くて当たり障りのない作品でしたよ(苦笑)

長年連れ添ったカップルが流れのままに結婚。
物語は新婚2日目から始まる。
会話をしてはイマイチ噛み合わない。
お互いの意見に反論し、喧嘩とまではいかないが何だかお互いに不満がたまっている様子。
そんな時、ひょんなことから地獄へ旅行に行くことに。

まず、本作、地獄に対しての説明が特にない。
何で地獄があるのか。
そもそも地獄へ行けるのか。
そこは特に説明なく、さも当たり前のように物語が進んでいく。
観ているこっちもさほど気にならず、当たり前のように鑑賞することができて・・・。
そこら辺は、本作の全体的な空気感がもたらす賜物か。
とにかくスイスイと話が進んでいく。
あと、本作の物語が別に違和感なく受け入れられた理由としては、地獄云々は置いといて、
この新婚さん二人の会話や形がちょっと微笑ましかったんですよね。
確かに、この二人の会話は、ギスギスしていて新婚なのにもう倦怠期かい!!なんて
思う部分も多々あったんですけど、基本、深い所ではやっぱり夫婦感が漂っていまして。
基本、浅い部分での言い合いをしている二人。
会話の節々で、ほんの少しですが思いやりみたいなものが見え隠れ。
僕は独身なので下手なことは言えませんが。
夫婦っつうのは、もちろん、喧嘩なんぞしたくもないとは思うんですが、
恐らくそうもいかないでしょう。
やっぱり話し合いは必要だし、それに伴うストレスもたまる事もあるのかな。
こちとらブッダでもキリストでもないんじゃい。
懐深くなんて思いつつもねぇ・・・。
なので、喧嘩や話し合いもしつつイライラしつつも、結局は思い合っている。
最低限、そんな形を作る努力はしなければなぁと思ったり。
とにかく、本作の二人を見ているとそんな事思いましたよ。

さてさて。
肝心の地獄のお話。
ふと思い返すと、これがまたつまんないんだ(苦笑)
全然、設定に対しての説明がない分、やっぱり引っかかる部分もあって。
あと、本作、とてつもなく平板なんです。
物語に抑揚がないというか。
山場はあるにはあるんですが(例えば赤い人達に追われる件や温泉で流されそうになる件等々)、
これがまた、全然パンチ力が足りなかったんです。
「こんなものじゃあ全然効かないよ!!」
ってね。
先に書いた新婚夫婦の会話も、やっぱりずーーーっと観ていたらやっぱり飽きちゃうのも確か。
もう少し、物語に面白みを足しても良かったな。
例えば、地獄の設定にもう少し細やかさを足すとか。
一個引っかかったのが、青い人と赤い人になっていく人の区別の仕方。
それぞれがどういう経緯でなっていくのかは語られなかったので、そこは結構物語の中でも
重要な部分だったのでね。
そこは少しモヤッとしたかな。

演じられた役者さん達について。
主演のお二人はとても良かったです。
竹野内豊さんは相変わらずカッコいい!!
二枚目なんだけど、本作のような三枚目の役も似合っているから良いんですよねぇ。
脇を固める方達も良い感じ。
いいじま役の荒川良々氏。
相変わらずの良々ワールドと言うか・・・。
飄々としている感じが◎。
この人が出ているだけでちょっと好感持てますよねぇ。
他にも樹木希林さんや片桐はいりさんなど個性的な面々。
でんでんさん演じる赤い人が山ほど出てきたシーンは思わず笑ってしまいました。

総括。
良くも悪くも軽い作品。
役者さん達はA級なのに内容はC級。
強くお勧めしませんが、これぞ薄口邦画コメディなので、興味のある方はどうぞ。

≪点数≫
  5点
                                           (15.08.24鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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