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No.1116 『天才スピヴェット』
No1116 『天才スピヴェット』

2013年制作 仏/カナダ
監督:ジャン=ピエール・ジュネ

≪キャッチコピー≫
『泣き方だけが、わからない。』

≪ストーリー≫
天才だが、それゆえに周囲との溝を感じる10歳の少年T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)。そんな彼にスミソニアン学術協会から、最も優れた発明家に授けられるベアード賞受賞を知らせる電話が。授賞式に出席するため、彼はたった1人で家のあるモンタナからワシントンへ旅立つことに。さまざまな出来事や人々と出会いながら、カウボーイの父親、昆虫博士の母親、アイドルを目指している姉、事故によってこの世を去った弟へ思いをはせるスピヴェット。やがて彼はワシントンに到着し、授賞式に臨む。

≪感想≫
良作仏映画「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督作品。

二卵性双生児の弟を亡くした天才少年のロードムービー。

映像について。
ジュネ監督の作品は「アメリ」もそうでしたが、ちょっとシャレた感じでルックにも
とてもこだわっているという印象。
本作も、もれなく見た目も良くほっこり綺麗で柔かい印象を受けました。
あと、本作は3D用に作られた作品らしくって。
実は、それを予告か何かで知った時、絶対に映画館で観るんだなんて
意気込んていたんですが・・・。
なんと、我が町、沖縄では3D上映が無かったんです!!!
うわぁーーーーん・・・(号泣)
そんなこんなで普通にレンタルで観てみるとやっぱり、3D用の演出が多くって。
基本的にスピヴェットの頭の中の考えは恐らく3Dで観たら楽しそうな映像だったし。
所々の、飛び出す絵本的な演出もそうだったしね。
もったいないことしたなぁ・・・頼みますよ、沖縄の映画関係者さん!!

キャラクターについて。
これまた、ジュネ監督の作品の登場人物は一風変わった人が多い印象。
本作でも、父親の過度のカウボーイキャラや母親の過度の学者キャラ。
旅の途中で出てくるホームレスのじいちゃんや、警察官のでぶっちょ。
スピヴェットや弟のレイトンもそうかもね。
僕的にはヒッチハイクでスピヴェット少年を乗せてくれたトラックの運転手が良かったなぁ。
あの少し謎がある感じなんだけど、結局ただの良い奴だったじゃん!!的な
役割が少しほっこりね。
ホットドック売りのオバちゃんも味があって良かったな。
スピヴェットの家族はとても良かったです。

大切な家族を失ってからというもの。
哀しいのは一人だけじゃない。
それぞれが思い悩みながらも、スピヴェットの家出、旅を通してまた一つになる。
父親の無骨な愛情。
母親の個性的な愛情。
姉のいじらしい愛情。
そしてラストには嬉しいオマケが。
ラストのこの終わり方はとても良かったです。

全体的に薄口な感じもした本作。
一見、重々しそうなストーリーなんだけど、あくまでもスピヴェット少年の
珍道中を通しながら、柔かい風景と柔かい人たちを映し出す。
穏やかな良作でした。

鑑賞後、ふと思ったのですがこの監督の描く世界観は大好きウェス・アンダーソン監督の
作品に似ているような。
と思ってたら、本作の監督候補にウェス・アンダーソンも挙がっていたみたい。
他にもティム・バートンやギレルモ・デル・トロらの名も・・・。
なるほど、やっぱりねぇ・・・。


≪点数≫
  7点
                                           (15.08.01鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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