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No.1115 『舞妓はレディ』
No1115 『舞妓はレディ』

2014年制作 邦
監督:周防 正行

≪キャッチコピー≫
『あたし、舞妓さんになる。』

≪ストーリー≫
古都・京都。お茶屋・万寿楽にある夜、絶対に舞妓になりたいと少女・春子(上白石萌音)が押し掛けてくる。春子は必死で頼み込むが、誰も相手にしようとしない。ところが偶然その様子を目にした言語学者の「センセ」こと京野(長谷川博己)が、鹿児島弁と津軽弁が混ざった彼女に関心を寄せたことから、晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になる春子だったが……。

≪感想≫
それでもボクはやっていない」の周防監督最新作。
「それでも~」は鑑賞しましたが、かなり後味の悪い作品。
生きていく上でぶち当たる社会の矛盾みたいな物を、繊細に描きだす。
とってもいやぁーな作品なんだけどとても考えさせられる作品でした。

そんな作品を撮った監督さん。
本作は前情報なしで観賞。
いざ観てみると・・・・。
「ん??んん???これってミュージカルじゃん!!」
なんと、ミュージカル作品でした。
ミュージカル作品は数えるくらいしか観た事ありませんがこれはこれで楽しいな。

良かった所。
女優さんについて。
主演の上白石萌音さんが超絶的に良かったです!!
田舎から出てきた感じがハンパなく、透明感が溢れだしていて。
純朴な少女といった感じで最高に可愛らしかったんですよね。
自分に娘がいたらこんな感じに育ってほしいなって。
彼女が舞妓さんデビューをする日の準備をするシーンは、観ていて少し涙がほろりと。
唄も上手だし、ダンスも上手、この子って本当にいい子なんだろうなぁって想い馳せたり。
とにかく素晴らしい女優さんが現れましたよ!!

本作に出てくる人々(キャラクター)。
基本、悪い人は全然出てこなくって。
主役の春子に接する姿は人それぞれ。
厳しい人もいれば、優しい人もいる。
楽しかったり悔しかったりと舞妓になるため奮闘する日々。
少しずつ、それぞれは愛情を持って春子と接していることに気付く。
これがまたとても暖かくって。
この誰も傷つかない感じはとても好印象でした。

物語の舞台について。
舞台は京都。
飛び交う言葉は緩やかで温かい京言葉。
行き交う文化はこれまた穏やかで柔かい舞妓の世界。
描いているお話は、なかなか深く、重かったりもするのですが、この世界観のせいか
良い意味でも、悪い意味でも浅薄に見えて。
パンチ力が少し足りないような気もしましたが、これはこれで良いのかなって。

ミュージカル演出について。
僕はあまりミュージカルには疎いのですが、本作は全部が全部ミュージカル調ではなくって、
時折、ミュージカルになるタイプ。
その演出がとても上手に使われていて。
例えば、京都弁を勉強しているシーン。
最初は歌詞で京都弁を使いこなせなかったのに、最後の方では同じ歌を上手になった
京都弁で歌いだす。
ここら辺の使い方が巧いなって。
あと、音楽の種類も色々あってアッパーな感じやしっとりとした感じ。
先に書いた京都や舞妓の世界観とは少し違ったイメージで、
これはこれで素敵でしたよ。

総括。
鑑賞後、とにかく京都に行きたくなり、舞妓さんを見てみたいなって。
全体的に、温かい楽しい作品に仕上がっていました。
上白石萌音さん、今後も応援したいな。

余談。
本作はかの有名なオードリー・ヘップバーン主演の「マイ・フェア・レディ」を意識して
作られた作品らしいです。
へぇー、へぇー、へぇー・・・。
観てみようかなぁ・・・。


≪点数≫
  8点
                                           (15.07.26鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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