2015-09-17 Thu

1977年制作 英
監督:ルイス・ギルバート
≪キャッチコピー≫
『シリーズ最大のスケールで放つ 華麗なボンドの新しい挑戦!』
≪ストーリー≫
英ソの原潜が行方不明になるという事件が発生、にわかに東西の緊張が高まる。事態を憂慮した英国情報部は、真相究明をボンドに命じた。やがて事件の背後に、世界征服をたくらむ秘密組織が介在することを突き止めたボンドは、ソ連の女スパイ、アニヤと協力して組織の海上要塞を破壊する……。
≪感想≫
007シリーズ第10弾。
前作に引き続きおバカ映画の登場だ!!
荒唐無稽な設定と展開に観ているこっちは呆れ顔。
ここまで来ると少し楽しいかな。
ダメな所から。
しつこいぐらい書きますが、ジェームズ・ボンドの女ったらし振り。
女性に対する扱いが酷過ぎる。
しかも本作は、そのほだされボンドガールもなかなかの悪女っぷり。
愛する人を殺したボンドにすぐ心変わりしていくくだりは何だかなぁと思いつつも、
これぞボンド映画といったところか。
あとは、敵とのやり取りがコメディタッチ。
アクションもチャチで全然カッコ良くない!!
後述しますがカーアクションや水中のチェイスアクションは良かったんです。
ただ格闘アクションがいかんせん泥臭い。
それが良く見える時もある作品もあったんですけど本作は全然、活きていなかった。
苦笑い感がハンパないです。
ストーリーもあって無いようなものと言うか。
勝手に始まって勝手に終わった感じですかね。
あまり楽しめませんでしたよ。
良い所。
先に悪い所から書きましたが、僕的には良い所もあったんです。
ちょっとおバカすぎる本作。
それが逆にいききっていて好感が持てたりもしたり。
本作のおバカの象徴ともいえる敵キャラ「ジョーズ」。
こいつがまたおバカキャラ過ぎて大好きになっちゃいました。
まずこいつが使う武器が金属の「歯」。
(3作目でシルクハットが武器の敵キャラもいたなぁ・・・(苦笑))
そして無敵の巨体。
いくらやられても立ち上がる姿は勇ましく。
サメと戦ってもサメを食いちぎり。
カークラッシュにあっても平然と立ち上がる。
ルックもそうですがこの単細胞っぽさが良い感じだったんですよね。
実はこいつ、本作では死を迎えていなくって。
この調子だと続編にも出るんじゃないかって淡い期待が持てたり。
ボンドよりもボンドガールよりもラスボスよりもこいつに好感をもてました。
カーアクションも良かったですね。
中盤の、
バイク ⇒ 車 ⇒ ヘリ ⇒ 水中チェイス
に行く流れは徐々に盛り上がりを作っている演出で、やはり観ていて楽しかったです。
ここら辺は巧いなって。
ラストの敵アジトでのドンパチもまぁ良かったかな。
ここは流れとか細かいツッコミは無視して勢いだけで持っていく感じが見えて志や良し!!的なね。
とにもかくにも。
全体的に大味でおバカな作品。
だけど、所々好きな部分や好きなキャラも現れたので満足の一作でした。
本作でやっとこさ10作品目か。
まだまだこれからこれから・・・。
≪点数≫
6点
(15.07.25鑑賞)

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