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No.1107 『PTU』
No1107 『PTU』

2003年制作 香港
監督:ジョニー・トー

≪キャッチコピー≫
『タイムリミットは午前4時!!』

≪ストーリー≫
香港九龍半島・尖沙咀で警官1名を殺害し、逃走する武装グループを追う機動隊(通称PTU)。利群ビルディングの裏で負傷したサァ刑事(ラム・シュー)を発見したPTUのホー隊長(サイモン・ヤム)は、彼が拳銃を奪われたことを聞き、拳銃探しに協力するが……。

≪感想≫
大好きジョニー・トー作品。

相変わらず巧みですなぁ・・・。

本作、とにかく登場人物が多い。
そして、その全ての登場人物が主役級に立っているのでそれぞれに巻き起こる事件を
丁寧に描きながらも、強引にまとめ上げる。
主要な事件、人物はこんな感じ。
1.PTU(警察機動部隊)のホー隊のお話
2.PTU(警察機動部隊)のホー分隊のお話
3.組織犯罪対策課のサァ刑事のお話
4.CIB(刑事情報課)のチョン警部のお話
5.町のギャングによる抗争
6.町で起こる不穏な車上荒らし

ホー演じるサイモン・ヤムはジョニー・トー作品では常連。
本作でも寡黙な部隊長を演じられていました。
仲間を家族と思っている割には外にたいしては残忍な雰囲気。
町のチンピラに無言の圧力ビンタ攻撃には見ているこっちもちびりそうでしたよ。
部下たちからの信頼からなる行動には少ししびれ上がりました。

自分の拳銃をなくしてしまい、探すのに奔走するサァ刑事をラム・シューが。
彼もジョニー・トー組といっても過言ではない常連組。
相変わらずの太っちょなルックで良い感じ。
ちょっと、一癖も二癖もある感じが◎。
本作でのあの拳銃のオチには思わず
「上手い!!」って。

他にも町のチンピラギャングたちが良い感じでしたね。
冒頭、食堂で食事をとっているシーンがちょっと野蛮味が溢れていて好感触。
そういえばジョニー・トーの作品って、食事シーンが印象的なような気がします。

あとは、クライマックスに現れる謎の4人組(犯罪組織??)も出番は少なかったですが
良い味出していました。
そんな感じでキャラクターは豊富。

その多彩なキャラクターをしっかりとまとめ上げる演出力。
まずストーリーの展開が巧み。
本作は実はある夜の数時間を切り取ったお話。
実人生と同じようにいろんなところで事件は起きてそれぞれが奔走していて。
その一つ一つが面白い上に、その一つ一つが微妙に重なっていて。
この見せ方がなんとも巧みで、観ていて次の展開が楽しみでしょうがない。
さらにクライマックス。
大きな展開もありつつ、少しずつ登場人物たちを絡めていた矢先!!
一気に全員が同じ場所で対峙する。
そこからの銃撃戦。
観ているこっちは度肝を抜かれる。
半ば強引ともとれるこの演出力。
それでもきっちりと納めてくれるあたりはさすがのジョニー・トー監督。
最高ですね!!

キャラクター、内容ともにボリュームたっぷりなのに100分無いぐらいの短さ。
このサクッと観れるところも魅力の一つ。

やっぱりジョニー・トー監督の作品は見逃せない!!

≪点数≫
  8点
                                           (15.06.21鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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