2015-07-23 Thu

1971年制作 英
監督:ガイ・ハミルトン
≪キャッチコピー≫
『007の第7弾はボンドガールもセクシーアップ!宇宙へとび出しスケール最大の面白さ!』
≪ストーリー≫
大量のダイヤが密輸されるという事件が起こった。ダイヤの行方を追ったボンドは、アメリカの富豪ホワイトが経営する科学会社へたどり着く。そこでボンドは、集められたダイヤを使って、強力なレーザー光線を作り上げる計画を突き止める。そして全ての事件は、ボンドの宿敵、ブロフェルドが糸を引いていたのだった……。
≪感想≫
007シリーズ第7弾。
本作から主演が復帰。
初代ショーン・コネリー⇒二代目ジョージ・レーゼンビー⇒初代ショーン・コネリーに返り咲き。
・・・、ショーン・コネリーってこんなに老けてたっけ??
なんとなくですが、本作のショーン・コネリーには少し以前のようなスマートさが
なくなっていたように感じましたよ。
けどまぁ、やっぱりボンドはショーン・コネリーが合っているな。
なんせ、前作のジョージ・レーゼンビーは調子のりすぎて降板させられたみたいだし。
そんなのボンドじゃないやい!!
ショーン・コネリー復帰作の本作。
率直に言うと・・・。
面白くなーーーい。
好きなシーンも確かにあったんです。
例えば本作はカーチェイスシーンがたくさんあったのですが、
パトカーと駐車場での追っかけあいみたいなシーン。
派手さには欠けますが、スイスイクネクネと動き回るシーンには、ワクワクしましたし。
ボンドがドデカイホテルの屋上にワイヤーみたいな物を使って登って行くシーンも
なかなか新鮮で体張っていてカッコ良かったし。
敵役の大好きブロフェルドも良い感じだったし。
最初の影武者をたくさん作っている的物語にはちょっとテンションあがりましたもん。
ただねぇ・・・。
そんな良い所を打ち消すぐらいストーリー運びや、演出がダメダメだったんですよね。
コントチックと言うか・・・。
例えば、先に書いたカーチェイスシーン。
ボンドはただ車を運転するだけで良いんです。
勝手に敵が事故ってくれていて・・・。
なんの見応えも無いんです。
思わず笑っちゃいましたもん(ため息交じりに)
あと、敵もボンドもなかなか相手を仕留めない。
甘々のやりとりで、こいつら本当に能無しなんじゃないかって。
ボンドもブロフェルドも何回殺されてもおかしくない状況を、ひょうひょうとやり過ごしている。
これがストーリーやキャラクターに綻びを生み、観ているこっちは混乱してしまう。
「あれ?こいつは敵だっけ??」
「じゃあ、こいつは味方だっけ???」
「??????」
みたいな。
とにかく、人間関係やストーリー展開が掴めない。
ラスト付近になるとさすがに少しは整理されるのですが、
それでもイマイチピンとこなかったりしたんですよねぇ。
とにもかくにも。
本作は今までで一番好きじゃないかも。
せっかく初代ボンドに戻ったのに残念無念。
さぁ次回作次回作。
≪点数≫
4点
(15.05.31鑑賞)

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