2015-06-25 Thu

2011年制作 独/トルコ
監督:ヤセミン・サムデレリ
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
トルコからドイツに移り住み、一生懸命働きながら一家を支えてきたフセイン(ヴェダット・エリンチン)も今や70代。彼は一見平凡そうに映る大家族の中で孫たちに囲まれて平穏な日々を送っていたが、息子や孫たちはそれぞれ悩みを抱えていた。ある日、フセインは、今度の休暇には全員で故郷トルコに買った家を訪れようと提案するが……。
≪感想≫
掘り出し物発見。
のんびりほのぼの暖かいお話。
トルコからドイツへ渡ったある家族がトルコへ里帰りするお話。
その中から見えるトルコやドイツの歴史的背景。
その昔、ドイツは労働者確保のために諸外国から移民を受け入れていたみたい。
出稼ぎというやつですな。
トルコも決して裕福な国ではないので本作のおじいちゃんのように、家族のために
ドイツに渡り、お金を仕送り続けていたようで。
そしてある日をきっかけに妻や子供も呼び寄せそのままドイツに住む。
本作は監督であるヤセミン・サムデレリさんのおじいさんをモデル作られた作品だそうで。
なるほどねぇ・・。
ドイツからトルコへの珍道中。
家族でのロードムービー。
テーマは違いますが以前観た良作「リトル・ミス・サンシャイン」を思い出したり。
本作、登場人物が結構多くって。
誰がどの立ち位置なのか全然説明が無いんですよね。
誰が誰の子どもで、誰と誰が夫婦で、最初はピンとこないんです。
ただ、少しずつ少しずつピースが繋がっていくように分かってくる。
ここら辺は上手だなって。
過去の自分と、現在の自分が同じ画面に映し出されるシーンも多々あって。
キャスティングの妙もあってか感慨深いシーンに仕上がっている。
ノスタルジックで良い感じなんです。
トルコの風景もとても暖かくて素敵。
お話、風景、どれもが陽気でやわらかいというか。
キャスティングも良かったです。
孫のチェンクくん。
なんて愛くるしいフェイス。
じいちゃんと一緒に床屋で顔剃りしてもらっている所なんて、ほのぼのしすぎでしょう。
肝っ玉母ちゃんも良かったし、子供時代の3兄妹も良かった。
何より彼ら彼女らは家族をとても愛し、大事にしているという空気感が醸し出されている。
何だかんだで支え合っている雰囲気がこれまた心地良かったんです。
テンポの良い展開と会話。
柔かいトルコの風景。
心地良い良作でした。
≪点数≫
7点
(15.05.09鑑賞)

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以前、ゆず豆さんのブログ「ゆず豆的鑑賞記」で紹介されていて気になっていたこの映画。
TSUTAYAで1本だけ何かを借りようと迷っていた時に目に飛び込んできたので、借りてきました。
ゆず豆さんが「掘り出し物発見。のんびりほのぼの暖かいお話。」とレビューされていて、それが胸に残っていたのですが、なるほど、確かにその通り!
派手さはなくのんびりしていますが、最後はジーンと心温まる良作...
2015-08-10 Mon 15:59:00 | IHURUのおすすめ映画
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