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No.1083 『ゴーン・ベイビー・ゴーン』
No1083 『ゴーン・ベイビー・ゴーン』

2007年制作 米
監督:ベン・アフレック

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
パトリックとアンジーは、ボストンで私立探偵として働く幼なじみのカップル。ある日、4歳の少女アマンダが誘拐される事件が発生し、その3日後、警察の捜査に限界を感じたアマンダの叔母夫婦が、街の裏側に精通するパトリックたちのもとに捜索依頼に現われる。誘拐事件では自分たちの出る幕はないと、あまり気の進まないままアマンダの行方を調べ始めるパトリックとアンジーだったが…。

≪感想≫
第85回アカデミー作品賞受賞作「アルゴ」のベン・アフレック初監督作。
ベン・アフレックは本業は俳優さん。
僕が観たのは「アルゴ」や「カンパニー・メン」「トータル・フィアーズ」等々。
感想は書いていませんが、有名なのは「アルマゲドン」や「パール・ハーバー」あたりかな。
あと、以前観た傑作「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」の脚本とこれまた有名俳優マット・デイモンと
共同執筆しアカデミー脚本賞を受賞。
本当に多才なお方です。

そんなマルチ俳優の初監督作。
いや、やっぱり器用なお方です!!
初監督作品でこんなにもレベルの高い作品を作れるのか!!
巷では第二のクリント・イーストウッド的な事も言われているみたいですね。
なるほどねぇ・・・。

お話自体が面白いというのもあるのですがストーリー展開の作りがとても巧いんですよね。
とある少女誘拐事件に巻き込まれた探偵。
はたして少女はどこにいるのか・・・。
この事件を軸に炙り出される真実。
真相は2転3転と転がり転がる。
中盤までは重々しくのべっと進んでいくんだけど、クライマックスの怒涛の展開。
最後の最後まで飽きずに観る事ができましたよ。

お話の本質について。
本作は主人公が最後にある選択をすることになります。
はたして本当にそれで良かったのか。
描かれている部分だけで言えば恐らくその結果は間違っていたのだろう。
ただし、まだまだ人生は続いていく訳で。
彼は、明るい未来のために彼女(アマンダ)の人生を背負って生きていくことを切に願う。
パトリックの選択の可否について。
僕的にはパトリック派ではなくドイル警部派。
パトリックの取った行動、意志も分からなくもないが、今、目の前にある幸せやこれまでの現状、
今後の想像をすると、やはりドイル警部の行動に否定できなくて。
そのままの方がアマンダのためにも良いんじゃないかって。
子供にとって必要なのはいつも傍にいてくれる存在。
それは肉親でなくてもいいのではと思ったり。
親子の関係で言えば以前観た傑作ドキュメンタリー「隣る人」を思い出したり。

本作は選択をして最終的な結果までは描かれていない。
少し終わり方は重々しく苦い終わり方だ。
それが余韻となり観ているこちらに何かを投げかけている。

やはり作りが巧いなと。
恐らく、これからも監督業は続けていくのでしょうね。
今後の作品も楽しみな監督さんです。


≪点数≫
  8点
                                           (15.04.29鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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