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No.1073 『そこのみにて光輝く』
No1073 『そこのみにて光輝く』

2013年制作 邦
監督:呉 美保

≪キャッチコピー≫
『すべての終わり、
愛の始まり。』

≪ストーリー≫
仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野剛)は、パチンコ屋で気が荒いもののフレンドリーな青年、拓児(菅田将暉)と出会う。拓児の住むバラックには、寝たきりの父親、かいがいしく世話をする母親、そして姉の千夏(池脇千鶴)がいた。達夫と千夏は互いに思い合うようになり、ついに二人は結ばれる。ところがある日、達夫は千夏の衝撃的な事実を知り……。

≪感想≫
久しぶりに心揺さぶられる作品。

これでもかと言う程に負のスパイラルに巻き込まれる主人公達。
泥臭いお話。
達夫は採掘の仕事をしていたが事故で部下を亡くし、自分のせいだと思い
トラウマで退廃した生活の日々。
パチンコ屋で出会った拓児と仲良くなり、姉の千夏に一目ぼれ。
すぐさま恋に落ちるも、彼女ら一家の生活は重苦しいほどの環境。

そこに映る全てはとても実在感がある。
こんな生活がどこかで行われているのか。
こんな人達がどこかで生活しているのか。
それはとてもリアリティがあって現実的だ。
まずそこに打ちのめされる。

このリアリティのおかげで痛々しさがハンパない。
そこで起こる全ての事が痛々しい。
こんなにも環境は落ちていくのか。
こいつらは一つも悪くないんですよ。
もがいても、もがいても周りが立ち上がることを許さない。
どれだけ頑張れば良いのか。
どれだけ許していけばいいのか。
心はズタボロ、ボッキボキに壊されている。
それでも過ごさなければならない。
それでも生きなければならない。

クライマックス。
海辺の二人に差し込む朝日。
何かが変わった訳でもなく、今後も苦しい生活が待ち受けているであろう二人。
それでも美しく、神々しささえ感じる二人の微笑にグッと心を鷲掴みにされた。

多くを語りたいが、語ると作品の質が落ちそうなので抑え目に。
本当に素晴らしい作品に出会いました。


≪点数≫
  10点
                                           (15.03.28鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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