2015-04-13 Mon

2013年制作 インドネシア
監督:ギャレス・エヴァンス
≪キャッチコピー≫
『全面抗争。』
≪ストーリー≫
上層部からマフィアへの潜入捜査を命じられ、組織と関わりのある悪徳政治家や警察関係者を暴き出すことになった警官ラマ(イコ・ウワイス)。囚人を装って刑務所に入った彼は、マフィアのボスを父親に持つウチョと出会って組織のメンバーとして迎えられる。だが、父親に対する反発と野心を募らせたウチョが新興組織と協力することになってから、裏社会で抗争が勃発してしまう。やがてラマは、ゴトウ(遠藤憲一)率いる日本人ヤクザ、ハンマー・ガールやバッド・ボーイといった特殊な殺し屋たちとの対峙(たいじ)を余儀なくされていく。
≪感想≫
インドネシア発超絶肉弾アクション第二弾!!
僕の中で、アジアアクションと言えば、古くはジャッキー・チェンやリー・リンチェイ主役の香港映画。
その後、台頭してきたのが「チョコレート・ファイター」のジージャーや
「マッハ!!!!!!!!」のトニー・ジャー主役のタイ映画。
そして、本作、インドネシア映画!!
前作の予告編を見た時にそのアクションに身震いし何回も何回も観直した記憶があります。
予告で観たアクションはとても凄まじく、本編を観てそのアクションを十分に堪能させていただきました。
そして続編となる本作はと言うと・・・。
いや、やっぱり凄いよインドネシアアクション!!
良かった所をいくつか。
まずはアクション!!
本作でもその肉弾戦は健在。
主演のイコ・ウワイスさん。
(余談ですが今年上映されるスター・ウォーズの新作にも出演されるみたいですよ!!)
シラット使いで素手の格闘はもちろん、武器を使ってのアクションも素晴らしい。
痛みを伴うそのアクションはスカッとするのではなく、ごくりと見入ってしまう感覚に。
例えば、最近観たタイ映画「マッハ!無限大」はパルクールアクションも取り入れながらの
格闘だったのですが、本作は純粋に格闘技。
敵をバッタバッタとなぎ倒していく姿は圧巻。
めちゃくちゃシビれましたよ。
敵もイケていたなー。
暗殺集団みたいな3人組。
鎌ナックル使いのラスボスと、バットボーイとハンマーガール。
ニックネームこそアレですが、こいつらがまたすっごいアクションを見せてくれたんですよね。
クライマックスのバットボーイとハンマーガールの対二人戦は、これまたシビれました。
敵のこの3人。
台詞が全然ないんです。
それでも、この超絶アクションだけでこんなにもキャラが立っている見せ方は凄いです。
そういや、前作でマッド・ドッグ役で出ていたヤヤン・ルヒアン氏も本作で登場。
違うキャラクターで出演されていたのですが、これまた凄まじいアクションは健在!!
粋な演出しやがるぜ。
とにもかくにも、本シリーズはアクションが売り!!
先にも書きましたが、本作のアクションってスカッとするのではなくグッと見入る感じのアクション。
R15に指定されるほどのバイオレンス描写はめちゃくちゃ見応えたっぷりでした。
本作、前作が当って予算が上がったのか、前作のビルだけのお話ではなく、
いろいろな場所を舞台としたお話に。
そのおかげでカーアクションやガンアクションもふんだんに盛り込まれていましたよ。
次に、お話。
潜入捜査物で、ヤクザの相棒を持つお話。
なんとなく以前観た韓国映画の傑作「新しき世界」を思い出したり・・・。
そこから生まれる人間模様も結構見応えがあって、こちらも抜群。
演出。
本作で描かれるバイオレンス描写は結構いききっていて。
ただそれが不快感には繋がらなかったんです。
何でだろう・・・・。
これはきっと撮り方や色の使い方、背景とのコントラスト等々が上手くマッチしていたから
じゃないのかな。
音楽もそうなんですが、全体的にスタイリッシュだったんですよね。
これまた以前観た傑作「ドライブ」の空気感を思い出したり。
アクションの撮り方も多少ガチャっとしているんだけど不細工じゃなくって。
見せる所はしっかりとみせてくれていたんですよね。
この演出には脱帽。
こちらにかんしても見応え抜群。
香港・タイ・インドネシア。
ふと思う・・・。
ドッカンバッカン的な爆破アクションじゃない素晴らしい格闘アクション。
このアクションの凄さはきっとお金云々じゃないぞ!!
がんばれ日本!!
≪点数≫
9点
(15.03.07鑑賞)

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