2015-03-16 Mon

2007年制作 米/独/英/オランダ
監督:フランク・オズ
≪キャッチコピー≫
『最期のお別れは、
笑って泣いて
さようなら』
≪ストーリー≫
父親の葬儀を控え、実家のハウエルズ家で親族や友人を待つ長男ダニエル(マシュー・マクファディン)。彼は参列者の誰もがダニエルでなく、小説家の次男ロバート(ルパート・グレイヴス)の弔辞を期待していることに気分を害していた。一方、ダニエルの従妹、マーサ(デイジー・ドノヴァン)は自分の父に婚約者を気に入ってもらおうと必死で……。
≪感想≫
ほっこりほくほく後味の良い良作でした。
冒頭、重々しく哀しい空気感の中に運ばれてくる父親の棺桶。
息子がふたを開いて確認すると・・・。
「・・・?
・・・誰ですかこれ??」
ふふふ。
ここで流れるポップな音楽。
このオープニングで作品の全体を表してくる見事な演出。
ここだけでも観れて良かったなって。
巧みですねぇ・・・。
ここから怒涛のドタバタブラックコメディの応酬。
ハウエルズ家のお葬式に集う数々の面々。
息子やら兄弟やらその婚約者やら友人やら・・・。
ちょっと登場人物が多くて、人間関係も複雑なんですが、問題ないない。
それぞれがきっちりとキャラ立ちできていてインパクトもある。
もちろん掴みきれない部分も多々あったんですが(苦笑)
ただ、それもそこまで問題なかったり。
笑いについて。
正直ね。
海外のコメディってあんまり笑えなかったりすることが多いんです。
文化の違いなのか、センスの違いなのか。
本作も品の無さが、僕のボーダーラインをひょいと越えてしまっていて。
最初は笑えたシーンもドンドン笑いがひきつりに変わり、嫌悪に変わりと。
ちょっと最後の方は早く終わらないかなんて思ったりもしていたりして。
いききった笑いも嫌いじゃないのですが、本作のそれは、あまりノリきれなかったんですよね。
残念!!
ただ、どうしても嫌いになれない本作。
その理由は物語の着地の仕方。
最後までドタバタドタバタとブラックな笑いが繰り広げらる本作。
ちょいとお下品な笑いに引きながら着地を待っていたら・・・。
長男ダニエルの弔辞が始まる。
ここで抑えた台詞の数々。
ジ・ジ・ジ・ジーーーーーン・・・。
生きていればいろんなこともあるさ。
きっとそれは誰だって同じなんだよ。
どんなに色んなことがおころうと、どんな人間であろうと、それを認め、受け入れ、
送り出してやろーじゃないかと。
周りのみんなもその声を聞いてきっと暖かくなる。
良いですねぇ。
物語の中で登場人物が成長し終わっていく。
なんて良い作品なんでしょう。
終わりよければ全て良し!!
そんな良作でした。
≪点数≫
7点
(15.02.07鑑賞)

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